盲導犬情報 第15号(1997年10月)



内容




アンケート調査結果報告(2)

(卒業論文『盲導犬を伴う視覚障害者の移動』より)

京都市  小笠原 滋

情報室よりお断り・・・前号では、本論文の目的と、盲導犬使用による歩行および生活の変化に関するアンケート調査の結果を報告しました。また、論文では、1)訓練修了後、盲導犬との連携動作がスムーズになるまでの負担、2)盲導犬を世話する負担、3)訓練開始から訓練修了までの費用、訓練修了後の盲導犬の維持費などに関する経済的負担の3つを盲導犬使用による新たな負担と考え、A.連携動作の完成までの負担について、B.世話と維持費を重荷に感じるかどうかについての調査報告がなされているのですが、誌面の都合上、「A.連携動作の完成まで」のみを掲載しました。今回は、「(1)新たな負担」の続きとして、世話と維持費に関しての調査結果から掲載します。(なお、前号の「1)連携動作の完成まで」とあるのは、「A.連携動作の完成まで」の誤りでした。お詫びして訂正します。)

B.世話と維持費

世話とそれらのための経費は、使用者にとって重荷になるのでしょうか。調査1の問7でそのことについて聞いたところ図3のような結果になりました。

 図3 世話と維持費についてどう感じるか(棒グラフ)

「世話や維持費を重荷に感じることがある」 6人
「世話や維持費を重荷に感じたことはない」 20人
「手に入れた初めの頃は、世話や維持費が重荷であったが、今は違う」 3人
「その他」 10人
「無回答」 2人

この結果では、世話や維持費を重荷に感じたことがない人が20人と多いですが、その他の内容(表2)をみると、世話の一部、維持費いずれかに重荷を感じる人がいて、全体として世話や維持費を重荷に感じる人が少なくないということが分かりました。しかし、使用者S氏の「重荷を重荷と感じなくなる」という意見は、負担に関する問題意識が個人によって異なることを示唆しています。問7の全体的結果からみても、盲導犬を世話したり、維持費をかけたりすることは、それまでの生活状況を一変させるものであり、何らかの負担が増加しているのですが、それをどのように感じるかは、個人差があるといえるでしょう。世話と維持費に対する意識の差は、維持費に関する助成の格差や使用者の生活信条、生活環境、歩行環境、年令、体調、病気の有無、そして盲導犬の個体差などが複合的に関係して決まってくると考えられます。

 表2 その他の内容

I.9年1ヶ月  世話について「重荷に感じる。雨天時の足の汚れを落とすこと。毎日のブラッシング中に腰に負担を感じる。」
  維持費について「重荷に感じたことはない。補助金、所属するユーザーの会(年会費は必要)の援助があるので。」
L.5年2ヶ月  世話について「重荷である。排便後の処理に手間がかかる。ブラッシング後の毛の始末が大変である。ジャンプー・ブローは半日がかりで大変。」
  維持費について「特に重荷ではない。主に餌代で、医療費も指定医の厚意により、薬代程度で済む(ただし交通費はかかる)。」
E.2年4ヶ月   世話について「重荷に感じたことがある。ひとり暮らしをしているので、体調の悪いときなどに重荷を感じる。」
  維持費について「重荷に感じたことはない」
N.26年   世話について「重荷に感じることがある。抜毛の処理と用便の始末が非常に大変だ。特に排便に関して、犬の躾、体調の変化などによる不規則排便。」
  維持費について「無回答」
F.3年10ヶ月   世話について「重荷とは少し違うかもしれないが、衛生面、特に抜毛が気になってしかたがない。手間をかけてブラッシングしても外出先で毛が落ちたのではないかと気になってならない。」
  維持費について「重荷に感じたことはない」
O.約8年   世話について「重荷かどうかわからないが、時間がないときや凍えるほど寒いときに排便がなかなか終わらないときに、いらいらすることがある。」
  維持費について「高いより安いほうがよい。」
Q.3年6ヶ月   世話について「重荷に感じない。」
  維持費について「国や自治体の補助がほしい。」
P.12年   世話について「無回答」
  維持費について「歩行手段として考えた場合に余分な経費がいるという感じはある。」
R.11年8ヶ月   世話について「楽しい。」
  維持費について「重荷でないことはない。」
S.25年   「どれか一つを選ぶと嘘になると思う。犬と10年も暮らすのだから、いろんな点で重荷になることもあるが、盲導犬にはそれにかわる働き(実働面だけでなく精神面でも)があるので、重荷とは感じなくなる。」

(2)新たな障壁

調査1の問11で「盲導犬使用の際、拒否などの不快な体験があるか」について聞いたところ、32人の使用者が不快な体験をしたことが分かりました(特にない7人、無回答2人)。一部ではありますが、不快な体験とそれへの使用者の対応を表3に示します。

表3 不快な体験と対応

T.盲導犬使用年数13年  不快な体験「他の歩行者が盲導犬を撫でたりかわいがることにより、犬がそちらに気がむいて誘導しなくなり困った。
  使用者の対応「「今は仕事中ですので」と言って触るのをやめてもらった。」
B.1年  不快な体験「犬の方に声かけはあっても、本人(使用者)には声をかけてくれないことが多い。」
  使用者の対応「犬のかわりに返事をし、そこから視覚障害者と盲導犬、双方に関心をもってもらうように話をすすめていく努力をしている。」
E.2年4ヶ月  不快な体験「駅のホームで小学生あるいは中学生の遠足集団に囲まれた。ときには子どもと一緒に追いかけてくる教師もある。ホーム上で人に囲まれると犬は不安がったりする。むやみに盲導犬に声をかけたり、餌を与えようとするので困る。」
  使用者の対応「「引率の先生はいませんか」と呼びかけ、誘導してもらいながら、このようなとき先生がとるべき処置を伝えた。人に囲まれたときは、近くにいる人に誘導してもらう。またむやみに盲導犬に声をかけたり餌を与えようとする人には接し方を教える。」
U.5年  不快な体験「道路に危険物(ガラス)が放置されていて、犬の足の裏を傷つけ、半月外出できなかった。歩行中に口笛を吹いたり、声をかけられたりして犬の注意がそらされる。
  知らないうちに犬の背中にチューインガムがつけられていた。」
  使用者の対応「特になし」
I.9年1ヶ月  不快な経験「放し飼いにされている犬が攻撃してきたり、交尾しようとする。ヨッパライや子どもによる犬に対する虐待がある。家族が入院したとき、犬の抜け毛を理由に来院できなかった。」
  使用者の対応「病院へは犬にコートを着せることで折り合いがついた。(他については、特に対応がなされていない)」
P.3年6ヶ月  不快な経験「民間のアパートで階下の住人から出ていけといわれ、新たに住居を探したが、結局民間の住宅には入れなかった。」
  使用者の対応「役所に何度か訴えて、今は公営の集合住宅に落ち着いている。」
R.11年8ヶ月  不快な経験「視覚障害者のための施設でありながら盲導犬に無理解で、作業中盲導犬のいる場所が確保できなかったため、だいぶ離れた所に犬をあずけて、白杖で通勤しなければならなかった。」
  使用者の対応「退職するまで解決しなかった。」
J.10年10ヶ月  不快な経験「スーパーで買い物をしているときに、犬は困るからすぐ出るように言われた。店の言い分は、はじめは、他の客が嫌がるからとか保健所がうるさいからというものだった。盲導犬であることと保健所も認めてくれていることなどを話したが、係員から訳はどうであろうととにかく早く店内から出るように言われたので、買い物をやめて店外に出た。」
  使用者の対応「拒否された店ではいまだに買い物をしていない。遠くても気持ちよく買い物できる店まで行くことにしている。」
V.9年7ヶ月  不快な経験「雨の日のタクシー乗車拒否
  入店拒否、旅館・ホテルの予約を断られたことなどなどいっぱいある。」
  使用者の対応「交渉したり、行き先を変えたり、どうしても行かざるを得ないときは、犬を訓練所や動物病院に預けたり、室内着を着せるなどしている。」

不快な体験で多かったのは、盲導犬同伴を拒否された人(17人)で、食料品取扱店による拒否(13件)とタクシーの乗車拒否(8件)が目立ちました。
  このような拒否は、今後もおこるのでしょうか。食料品取扱店を対象とする調査(調査2)を行ったところ、「盲導犬使用者が来店しました。受け入れますか」という問では、図4のような結果になり、比較的多くの店主が使用者と盲導犬を受け入れると回答しました。また、両方受け入れる理由については、図5のような結果になりました。

 図4 受け入れについて

両方受け入れる 31人
使用者のみ受け入れる 7人
両方受け入れない 2人

 図5 両方とも受け入れる理由

他の客と何ら変わらないから 25人
以前受け入れて問題が無かったから 8人
仕方がないから 1人
厚生省から通知が出ているから 0人
犬が好きだから 5人
その他 6人

その他の内容

「盲導犬と使用者は一心同体だから」 2人
「他の客と同じ権利をもっており区別はない」 1人
「本社の指示によることもあるが、どの客も平等であるから」 1人
「その人にとって盲導犬が必要だからしかたない」 1人
「他の客と何ら変わらないと思うが、一方では仕方ないかとも思う」 1人

この結果から、受け入れようとする傾向が高いことが分かります。また、「仕方がないから」という回答は少なく、「他の客と何ら変わらない」という回答が多数あり、視覚障害者と盲導犬使用に対して理解したいという意識が強いことが窺えます。さらに、8人の店主が「以前受け入れて何の問題もなかった」と答え、実際の受け入れがあったことが確認できました。
  しかしながら、「使用者のみ受け入れる」、「両方とも受け入れない」という店もありました。
  「使用者のみ受け入れる」理由については、図6のような結果になりました。

 図6 使用者のみ受け入れる理由

衛生上の問題があると思うから 3人
保健所から「ペットを入店させてはいけない」と言われているから 1人
以前受け入れて問題があったから 0人
他の客に迷惑がかかるから(他の客が嫌がるから) 6人
犬が嫌いだから 1人
その他 0人

あるスーパーの店主は、盲導犬のみを拒否する理由として「不特定多数の人の安心感を優先するため」と言っていました。続いて、「両方とも受け入れない」理由については、図7のような結果になりました。

 図7 両方とも受け入れない理由

他の客と違って特別な配慮が必要だから 2人
以前受け入れて問題があったから 0人
他の客に迷惑がかかるから(他の客が嫌がるから) 2人
その他 0人

ある大衆食堂の主人は、両方を受け入れない理由として「私自身は受け入れたいが、他の客が嫌がるだろうから歓迎するとは言いがたい。今後時代の流れによって対応を考える」と答えました。また、途中でアンケートを断った人は「目の見えない人がこんな居酒屋に犬を連れてくるわけがない」と言っていました。
  このような結果から、食料品取扱店の受け入れは進んできたとはいえ、拒否される可能性が全くないわけではないということがいえます。なお、「使用者のみ受け入れる」、「両方とも受け入れない」とした店舗では、一度も盲導犬を受け入れたことがなく、漠然とした不安が拒否の原因のように考えられます。
  さて、拒否の次に多かった不快な経験は、使用者を無視して盲導犬に声をかけたり、触ったりすることでした(12人)。その他、タクシーやバスの中で厭味を言われたり、同じ障害をもつ人から嫉妬されたという回答や、車との接触事故があったがどのように事後処理をすればいいのか分からなかったというものもありました。
  使用者の対応は、低姿勢な説明、積極的な交渉などの話し合い(特に入店拒否)、関係機関への連絡等があり、解決した例もあるようですが、中には対応の手段が特になかったものもありました。いずれにせよ、問題の解決は使用者個人にかかってくるという傾向が窺えます。

スイス盲導犬使用者との交流会に参加して

千葉県  前川花子

去る6月22日から29日まで6泊8日のスイスとイタリアのツアーに参加して来ました。スイスはバーデン、バーゼル、ローザンヌ、グランサンベルナール、イタリアはミラノとヴェネチアでした。
  スイスのバーデンでは、ここに住んでいる二人の盲導犬使用者と交流することができました。なかなか興味深いお話を聞くことができましたので、その時の模様をここに紹介したいと思います。質問に答えるという形がわかりやすいと思いますので、そのようにしました。

ユーザー紹介
  ヘロートさん(48才・男性):失明歴20年。
職業は建築会社の事務をコンピュータを使ってやっている。犬の名はノワラ(7才半・ブラック・25キロ)
  シュミットさん(41才・男性):失明歴10年。
職業は建築会社の事務をコンピュータを使ってやっている。犬の名はミカド(3才・ブラック・35キロ)
  ノワラもミカドもラブラドールで名前は訓練所でつけている。

こんなふうにして私たち日本のユーザー5名とスイスのユーザー2名との交流は和やかな雰囲気の中で続けられました。
  この中でシュミットさんが実演をして見せてくれました。それは入り口のドアの所へ行ってまた戻って来るという簡単なものでしたが、ミカドはちゃんとドアを探して行ってくれ、またシュミットさんの椅子の所へ案内してくれました。ミカドは椅子を教えるとき、あごを椅子の上に乗せて教えていました。またシュミットさんは、ミカドに常に新しいことを教え込んでいるとのことでした。
  短い時間でしたが、お二人の話を聞いてスイスの人たちが障害者や盲導犬に対してあたたかな大きな気持ちで見守ってくれているんだということがよく分かりました。日本も最近は一般の人たちの理解も大分深まってきましたが、全体的にまだまだスイスのレベルには遠いと思いました。できればこの交流会に訓練士さんも参加してくれたらもっと違った話が聞けたのではないかと思い、そのことが少し残念に思いました。

私のトラブル対策法(1)

犬の抜け毛について

長野県  前野弘美

毎号の「盲導犬情報」に次回の特集とそれに関する投稿を募る掲載が有りますが、ああ、と思いつつ書くこともなく過ごしてしまっています。「12号」での犬の抜け毛に関する問いかけに1通も無かったということでした・・・。そこで私はやはり私なりに現状をお知らせしておこうと思い、この手紙を書いています。
  私はイエローのラブラドールと共に歩いています。今年の9月で4才になりました。日本ライトハウスの盲導犬でピートと言います。
  彼の毛は色がイエローということでとても目立ちます。普段から目立つ毛がこの時期(春と秋)は特に大変です。毎日のブラシで私が毛のアレルギーになるほどです。私はブラシをかけるのに花粉よけのサングラスとマスクをしています。
  まあこんな事はさておいて、私の対策法と言いましてもこれと言って有りませんが、毎日のブラッシングに先立ち濡れタオル(少し水分の多い物)であらかじめ拭いて毛を湿らせておいてから行います。こうすると舞い上がる量がだいぶ押さえられます。さらにブラシや櫛にたまる抜け毛を早めにゴミ缶(筒状の深めのくず入れ)に入れています。
  出かける時もレインコートとして作ったコートを着せています。この時期はどうしても毛が抜け舞い上がりますのでレストランなどは特にコートを着せて入ります。私が行っている抜け毛対策はこの程度です。
  目新しいことは何もありませんが、やはり毎日ブラシをかけて常に清潔にしておくことが大切だと思います。

こくちばん

「盲導犬も連れていく視覚障害者にやさしい海外ツアー」第5弾計画中

「盲導犬も連れていく視覚障害者にやさしい海外ツアー」については、1995年2月に初めて実施されてから既に4回を数え、また本誌でも何度かお知らせしたり、今号のように参加された方から旅の感想を書いていただいていますので、ご存じの方も多いことと思います。第5弾は来年3月中旬出発が予定されており、旅行会社(JTB池袋支店)とつめの段階に入っています。まだ決定されたものではありませんが、現在どのようなプランが考えられているのか、ここで少しご紹介したいと思います。
  次回のツアーで予定されている内容は、「春の訪れを告げるスペイン・バレンシアの火祭りと闘牛・スペイン国立盲人協会(ONCE)視察」が主なものです。そして実行したいプランの一つとしてイギリスの盲導犬使用者との交流が挙げられています。
  海外旅行に盲導犬を連れていく場合、出入国の際に動物検疫手続きをとることが必要です。盲導犬や聴導犬、介助犬といった犬に対しては、ペットとは違った柔軟な取り扱いを行うのが世界的傾向になっているとはいうものの、どのような検疫条件を設けているのかは各国様々です。入国に必要な書類に不備が無く動物検査所で健康チェックを受ければ入国がスムースに許可される国もありますが、一定の検疫期間を必要とする国も少なくありません。イギリスもそういった検疫条件を設けている国の一つで、その期間は6ヶ月です。つまり、もしイギリスに日本から盲導犬を連れていくとすると、入国するためには半年間の検疫期間を経なければならないのです。自国の動物・畜産物を悪性伝染病から守るために検疫手続きは必要な措置ではありますが、現在、イギリスへの盲導犬を伴う観光旅行は事実上不可能であるといえるでしょう。
  そのため、このツアーのプランナーであるおそどまさこさんは、盲導犬を連れてのイギリス入国を可能にする方法を関係機関に打診中とのこと。イギリスの閣僚で盲導犬を使用しているブランケット氏にも協力依頼の手紙を出したそうです。イギリスの盲導犬使用者が一度出国して帰国する際も同様の検疫期間が必要なことから、ブランケット氏が海外に出かける時に盲導犬を連れていくことはなく、自分も不自由に感じているのだが法律を変えることは魔法の杖でもない限り無理でしょう、といった内容の返事が送られてきたそうです。素晴らしい旅行になりますように、という言葉を添えて・・・。
  イギリス国内線が悪天候のため国内の空港に着陸できずやむを得ず他国の空港に着陸した場合でも、帰国すれば同様の検疫手続きがとられるというイギリスでのこと。さて魔法の杖は振られるのでしょうか。

「おそどまさこさんから届いた英国便り」

この件に関して10月はじめの新聞記事で、法律改正のきざしありとの情報。今私はあらためて、農林大臣と首相に手紙を出すことにしています。
  このツアーでは、1.帰路に日帰りでロンドンへ出る道。2.フランスのパリからユーロトンネルを通ってロンドン入りする道のふたつを考えています。もし、盲導犬がはいれるようになれば一緒にロンドン入りするし、最悪駄目な場合でも、1.の場合はヒースロー空港内に盲導犬を待機させ、2.では、フランス側のペットホテルに1晩預けて、人だけ入国し、英国の盲導犬使用者と交流する道です。
  既に参加者101名と、海を越えた盲導犬23頭を数えるこのツアーのこれからの役割として、この地球上で盲導犬と共に旅できない国を減らしていく静かなアピールを参加者と共にしていくことも必要ではないかと考えています。
  関係各位のご協力を御願いいたします。

盲導犬情報ボックス

日本の盲導犬使用者数

社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会リハビリテーション部会盲導犬委員会の「平成8年度盲導犬訓練施設年次報告書」を参考にして1997年3月31日現在の日本の盲導犬使用者数を出すと、次のようになりました。

北海道72 青森県3 岩手県5 宮城県8 秋田県11 山形県3
福島県9 茨城県20 栃木県13 群馬県10 埼玉県37 千葉県20
東京都72 神奈川県31 新潟県16 富山県12 石川県22 福井県4
山梨県10 長野県34 岐阜県11 静岡県29 愛知県32 三重県12
滋賀県3 京都府26 大阪府41 兵庫県35 奈良県9 和歌山県4
鳥取県0 島根県2 岡山県10 広島県27 山口県10 徳島県4
香川県7 愛媛県13 高知県7 福岡県33 佐賀県10 長崎県7
熊本県20 大分県14 宮崎県12 鹿児島県20 沖縄県4  
合計814名

 日本に在住の盲導犬使用者数は 814名。前年度に比べると12名増えました。なお1頭の盲導犬を夫婦・親子の二人で使用するというタンデム方式で使用している盲導犬使用者は24名です。
  また、1996年度の1年間に盲導犬となった犬は 104頭。その内、 2頭目 3頭目といった代替の盲導犬数は43頭(41.3%)でした。この3年間で平均してみると、1年間の育成頭数は102.7頭、代替頭数は42頭となり、育成頭数やその内の新規・代替の占める割合に関して、ここ数年大きな変化がないことが窺えます。

編集後記

以前盲導犬情報室宛にいただいたお手紙を元に、今回「私のトラブル対策法」というコラムを新たに作ってみました。犬の抜け毛や病気、また入店拒否や利用拒否など、盲導犬を使用していて困ったことやその対策、解決方法など、盲導犬使用者の皆さんの経験を盲導犬情報室にお寄せください。こんなふうにやったら失敗だった、というものでも結構です。一人の失敗はみんなのため!と割り切って恥ずかしい思いをこらえて投稿してください。盲導犬使用者だけでなく行政や施設、また一市民としての立場から「こうしてみたら?」といった提案も歓迎します。2回、3回とこのコラムを続けていき、「盲導犬情報」から一つの知恵袋ができればいいなと考えています。(久保)