盲導犬情報 第46号(2005年7月)



内容




補助犬法の見直しについて

身体障害者補助犬法が施行3年目を迎え、見直しを検討する時期に入っています。
 身体障害者補助犬の実働数は、2005年4月現在、盲導犬が957頭、介助犬が28頭、聴導犬が10頭と言われています。これらの身体障害者補助犬の使用者の会の立場から方の見直しを進める「身体障害者補助犬法改正対策使用者団体連絡協議会(補改使連)」ができたことは前号でお知らせしました。
 この補改使連では、今年4月から5月にかけて、補助犬同伴拒否の実態についてアンケートを実施しました。これは、全日本盲導犬使用者の会・聴導犬使用者タッチの会・日本介助犬使用者の会に所属している身体障害者補助犬ユーザーを対象に行なったものです。その結果、身体障害者補助犬法が完全施行された2003年10月以降でも、回答者29人の約8割が補助犬の同伴を拒否された経験があることがわかりました。
 この調査結果を元に、補改使連では、5月13日に身体障害者補助犬法を進める議員の会や厚生労働省の担当官、25都道府県の補助犬担当者と意見交換を行ないました。その中では、自治体の実施状況等の報告を聞くだけでなく、

といった、補助犬使用者として法の見直しに関する要望点について話し合いの場を持ったそうです。
 また、国立身体障害者リハビリテーションセンターから「身体障害者補助犬の育成・普及のための基盤整備に関する研究」、(財)日本盲導犬協会から「身体障害者補助犬法の現状と課題−改正に向けた研究と提案−」といった報告書が出されています。
 一方、全国盲導犬施設連合会では、見直しにむけてのワーキンググループを立ち上げ、どのような点を要望していくべきか検討を行なっていくことになりました。これまで、6月23日と7月12日にワーキンググループでの会議を行ない、要望すべき事項について検討を行ないました。

(1)身体障害者補助犬法の見直し並びに要望事項

1.第十条、第十一条について
現在、受け入れが努力義務になっている民間の住宅、職場、学校における同伴、受け入れを義務化すること
2.第二十三条について
国及び地方公共団体は、身体障害者補助犬法のより積極的な周知策を実施すること

なお、ワーキンググループとしては、全日本盲導犬使用者の会との協議を経て、7月末ごろまでに最終案を作成し、補改使連等の関係団体と連携して、9月上旬頃に身体障害者補助犬を進める議員の会や厚生労働省をはじめ必要な団体に対して要望書を提出する予定です。

台湾・高雄市の盲導犬に関する条例

台湾の高雄市には、2004年2月20日に高雄市議会で成立した法案に「高雄市視覚障害者盲導犬使用自治条例」というものがあります。2004年6月1日より半年間の広報期間を経て、12月1日から施行されているこの条例の主旨は、日本の「身体障害者補助犬法」とほぼ同じものです。
 高雄市が出している啓発パンフレットには日本語版もありますので、そこに掲載されている条例をご紹介します。

第一条
無障害スペースを作り、視覚障害者(以下視障者と略称)が盲導犬を使用する権利を守り、その自主性と社会参与を確立するために、本自治条例を制定する。視障者が盲導犬を使用する権利保障に関しては本自治条例に従い、本自治条例に定められていない場合はその他の法令に従う。
第二条
本自治条例の管理機関は高雄市政府(以下本府と略称)、執行機関は本府社会局である。
第三条
本自治条例がいう『盲導犬』とは、国際盲導犬連盟の会員機構が訓練を行ない合格証書を取得した犬を指す。また盲導幼犬は、盲導犬合格証明未取得であるが、国際盲導犬連盟会員機構において訓練を受けている最中の犬を指す。
第四条
盲導犬を所有する視障者は盲導犬の清潔、予防接種、健康診断及び公共衛生に注意し関連する諸規定を遵守しなければならない。また、国際盲導犬連盟会員機構や合格獣医などの指導を受けなければならない。
第五条
公共施設や公衆が出入り可能な場所を管理又は所有する者は、視障者および同行の盲導犬の出入りを拒否することはもちろんのこと、入場に際して如何なる条件も付加してはならない。また、随行される盲導犬は入場無料として取り扱わなければならない。
第六条
各種民間運輸システム及び交通機関は、視障者や随行盲導犬の利用の拒否はもちろんのこと、利用に際して如何なる条件も付加してはならない。また、随行される盲導犬は乗車無料として扱われなければならない。
第七条
盲導犬訓練士や関連する訓練人員が、前二条の場所において盲導幼犬の訓練を行なうとき、国際盲導犬連盟会員機構証明証を携帯しなければならない。また、管理者の同意を得てから訓練を行なわなければならない。
前項における訓練を行なう盲導犬訓練士及び関連する訓練人員が、その運転する車を高雄市路中やその他市営駐車場に駐車する場合は、免許証、車両証明及び訓練証明などの提示によって駐車料金は免除される。
第八条
盲導犬が視障者のガイドの勤務に就いているときは、他の人は盲導犬に触れたり、脅威を与えたり、音声等で盲導犬の行動を妨害したりしてはならない。
第九条
盲導犬や盲導幼犬に故意に干渉したり、これを虐待したり或いは傷つけたりする者は、二万台湾ドル以上六万台湾ドル以下の罰金が科される。
また、違反がおこる度に何度でも処分を行なうことができる。
第十条
第四条に違反した者が勧告され、期限内に改善を求められたにもかかわらず期限内の改善を怠った者は、盲導犬の所有権を剥奪される。
第十一条
第五条に違反した者が、勧告を受けたにも関わらずその後も適切な改善をなさなければ、二千台湾ドル以上六千台湾ドル以下の罰金が科される。また、違反がおこる度に何度でも処分を行なうことができる。
第十二条
第六条に違反した者は、二千台湾ドル以上六千台湾ドル以下の罰金を科される。また、違反がおこる度に何度でも処分を行なうことができる。
第十三条
第八条に違反した者で、盲導犬を所有する視障者やその他周囲の者からの勧告を受けたにもかかわらず適切な改善を怠った者は、二千台湾ドル以上五千台湾ドル以下の罰金が科される。また、違反がおこる度に何度でも処分を行なうことができる。
第十四条
本自治条例の執行期日は管理機関の指示に従う。

盲導犬学校に対する調査結果報告−GUIDE DOG SCHOOLS SURVEY−

アメリカ合衆国の盲導犬使用者団体(Guide Dog Users, Inc、以下「GDUI」と表記)のホームページに、「GUIDE DOG SCHOOLS SURVEY」というページがありましたので、ご紹介いたします。
 この調査は、GDUIが、国内にある次の盲導犬学校13校に対して行ったもので、現在10校から回答が寄せられています。

調査の内容は、次の8つのセクションに分かれています。

GDUIのホームページには、各盲導犬学校の回答と、設問ごとに各学校の回答をまとめた結果が掲載されていて、後者の形式は学校間の比較が容易に行える表現になっています。
 この調査の翻訳及び「盲導犬情報」への掲載については、GDUIのシーラ・スタイロン(Sheila Styron)会長から、「盲導犬の有益性について、視覚障害のある消費者に上手に情報を提供するために、情報を共有することは本質的なことである。」というメッセージをいただいております。その寛容さに感謝しつつ、質問などの具体的な内容を次号以降翻訳して掲載したいと思います。

(注)「Guide Dog Users, Inc(GDUI)」について
アメリカ合衆国の全国的な盲導犬使用者団体の一つ。アメリカ合衆国には、全国的な視覚障害者団体として、ACB (American Council of the Blind)とNFB (National Federation of the Blind)の二つがあり、全国的な盲導犬使用者団体もそれぞれの団体に一つずつあります。GDUIは、ACBの傘下にあります。

 GDUIのホームページ  http://www.gdui.org/
 盲導犬学校調査のホームページ  http://www.gdui.org/schoolsurvey.html

盲導犬ユーザーのコーナー

合唱団に入団して

長野県 三浦 あゆみ

2年前の夏、私は引っ越しをきっかけに、ある合唱団に入団しました。なんとなく歌が好きで、どこか適当なコーラスグループはないかと市内の公民館やインターネットなどで探し始めたのですが、10年前に見た合唱団の定期演奏会を思い出し、そこに入りたいと思いました。
 ホームページを見つけ、視覚に障害がある事、盲導犬を連れて練習に行きたい事、楽譜が読めない事などを問い合わせしてみました。すぐに返事がきて、「団には、全盲のアコーディオン奏者も居るので、とにかく練習を見学に来てください」とのことでした。
 練習に参加するようになって、私とヴェネティーの生活はとても忙しくなりました。週に2度の練習…、土日には出演依頼があれば出かけて行く…といったかんじです。頻繁に、団員の車に乗せていただくようになり、車嫌いなヴェネティーもあきらめたようでした。(笑)
 合唱の経験も知識も全くない私は、たくさんの曲を憶えるのに必死で、家に居る時も、録音したMDなどを聴く時間が増えました。ヴェネティーにとっては、合唱の独特の声が耳慣れなかったようで、ちょっと迷惑そう(?)でした。曲に合わせて「フゥーン♪」と声を出してしまって、こちらは冷や汗をかきっぱなしで緊張の連続でした。

「一緒に歌っているんだよ…」
「この曲は、ヴェネちゃん嫌いみたいで、耳をふさいでる」
「私たちが間違えるから、ヴェネちゃんがダメ出ししてる」
など、いろんな声が聞こえてきます。

ステージデビューは、保育園でした。事前に盲導犬が行く事を伝えてあったので子供さんたちはほとんど動揺することもなく、ヴェネティーも静かにダウンしていたというか、ステージだというのに爆睡していたのかもしれません。練習ではないという雰囲気を感じるのか、ステージでは声を出しません。
 ところが、団には、合唱以外にも郷土部というのがあり、和太鼓の演奏が始まったとたん、ヴェネティーは初めての大きな音にびっくりして飛び上がってしまい、立ったまま固まってしまいました。そんな私たちでしたが、少しずつ団の活動にも慣れてきました。
 犬好きな団員を中心に、ヴェネティーはすっかり人気者です。それは嬉しいのですが、

「可愛い!」
と、ついつい手を出してしまう人…、
「ヴェネちゃんストップ! 待て!こっちこっち!」
などなど、命令を出してしまう人…、
「ヴェネちゃん、こんにちは! ヴェネちゃん、お疲れ様!」
など、ユーザーの私ではなく、ヴェネティーに声をかける人が多くなりました。

これは、早いうちになんとかしないといけません。でも、練習の時は、まとまった時間がとれず、盲導犬についてゆっくりお話することができません。そこで、「ヴェネティーからのお願い」というプリントを作って、皆さんに読んでいただくことにしました。「あれはしないでください!これはやめてください!」と書き並べるだけでは角が立ってしまうのではないかと考え、ちょっとくだけたかんじに書きました。そのプリント1枚で、どこまで理解していただけたかは分かりませんが、思ったより好評だったので嬉しかったです。
 こう見えても人見知りな私(?)ですから、もしもヴェネティーがいなかったら、合唱団には入らなかったかもしれません。すぐにとけ込めたのは、合唱団の温かさはもちろんですが、やはりヴェネティーが架け橋になってくれた部分も多いと思います。
 こういった活動に参加する事によって、歩行はもちろんですが、食事や排泄など、盲導犬のライフスタイルを見ていただくことが、私なりの啓発活動につながるのだと思います。これからもヴェネティーと一緒に、楽しく歌って行けたらと思っています。

*文中にありました三浦さんがお作りになった「ヴェネティーからのお願い」のプリントの文面をご紹介します。

長野合唱団のみなさんへ

こんにちは、三浦ヴェネティーです。
お母さんが、いつもお世話になっています。
練習の時は、いつもかわいがってくださって、ありがとうございます。
ヴェネも、合唱団で有名人、じゃなかった、有名犬になりつつあるようで、とってもうれしいです!

お母さんには、いい子にしていなさいといわれるんだけど、合唱の声とか、太鼓の音にびっくりして、キュンキュン鳴いちゃって、ご迷惑おかけしてます。
早く慣れるようにがんばるね!

そこで、みなさんに、ヴェネのお仕事をもっと知っていただくために、お手紙を書くことにしました。

(1)

あたしがハーネスというのを付けている時は、お仕事中です。
お母さんがあたしのハンドルを持っている時は、ヴェネがお母さんを誘導しています。
時々、町とかでも、「わんちゃん、こっちだよ!」とか、「ヴェネティー、まっすぐ行って!」とかって声をかけてもらうのだけど、あたしは、「お母さんの命令を聞きなさい」と教えられているので、誰のいうことを聞いたらいいのかわからなくなっちゃうんです。
なので、お母さんを見かけたら、「三浦さん、そのまままっすぐ・・・」とか、「左に曲がって・・・」とかって教えてあげてください。
そしたら、お母さんがヴェネに命令を出して、お母さんを安全に誘導することができます。
みなさんが、お母さんの手引きをしてくださる時は、ハンドルを持ちません。
そういうときは、あたしは誘導しません。
お母さんにぴったりくっついて歩くのがお仕事です。
今度、観察してみてくださいね。

(2)

練習の休憩時間など、ヴェネをなでなでしてくれる人がいます。
あたしはとってもうれしくなって、みなさんと遊びたくなって、ピョンピョンしてしまいます。
一応お仕事中なので、集中力がなくなってしまうと、とても危険なことがあります。
それに、もしも飛びついて、みなさんのお洋服を汚しちゃったら大変!
なので、ヴェネと遊んでくださるときは、「遊んでもいい?」って、お母さんに声をかけてみてください。
遊んでも大丈夫な時は、かわいがってね!

これからも、みなさんにはご迷惑をおかけするかもしれませんが、なるべくいい子にするので、仲良くしてくださいね。

ヴェネからのお願いでした。

酷暑の中での犬のケア

今年もうだるような暑さが続きそうです。犬は元々暑さには弱い動物だそうです。汗腺が発達していないため、体温が上昇したとき、人間のように汗を出して体温を下げることができません。犬は口をあけてあえぎ、空気を体内に入れては出すことで体温を調整しているそうです。
 そのため、温度が高く換気のよくない場所にいたり、暑い日に直射日光を浴び続けたりすると、犬の体温は急激に上昇しそのまま下がらなくなります。このような高熱による障害を熱中症(日射病)といい、なかでもひどいものを熱射病といいます。直ちに犬の体温を下げてやらないと死亡することがあります。肥満した犬は、体脂肪が多いために熱の発散がうまくいかず、熱中症にかかりやすいので特に注意が必要です。
 熱中症になると、ハーハーと肩で荒い息をくりかえしてへたりこんでしまう、ぐったりしてしまう、舌の色が濃くなって赤黒くみえる、目が充血する、呼んでも反応がにぶい、ひどいときは尿を漏らすなどの症状が出ます。
 そのような場合はすぐに日陰の風通しのいいところに移動させ、体温を下げる応急処置をしたあと、急いで動物病院に連絡を取りましょう。
 応急処置としては、ホースで水をかけたり、水で濡らしたタオルを体にかけたりして、体温を下げる工夫をします。水を入れた浴槽につけるのも効果がありますが、冷水や氷水につけると逆に血液の循環が悪くなり熱が下がりにくくなります。前脚、後ろ脚の付け根部分には太い血管が通っているので、その部分に冷却まくらを挟むのも効果的だそうです。また、口のよだれをぬぐって呼吸しやすくしてやり、犬が水をほしがったらどんどん飲ませます。
 熱中症にかからないよう十分に注意して、気になる時は犬の耳の先をさわり、体温の変化に気をつけておくとよいようです。
 逆に冷房のきいた部屋でも注意が必要です。冷気は床にたまりやすいので、人間にとってちょうど良いぐらいの室温でも、犬にとっては冷え過ぎになってしまうので、犬のいる場所の室温にも気をつけておく必要があります。また、暑さ対策として、あの純毛の毛をカットしてあげたら少しは涼しいのではとも思えますが、これも注意が必要です。被毛には皮膚を保護する大切な役目があるので、安易にカットするのはやめた方がよさそうです。
 外出する際は、地面の温度も気になるところです。特に日中時のアスファルトは50度ぐらいになっているため、犬の足の裏の肉球が火傷することもあります。犬を散歩させることだけを考えるとしたら、出かける前にアスファルトを触ってみて、冷たいと感じるぐらいの時間帯が一番散歩に適した時間帯だそうです。
 しかし、夏の間は常に外出時間を早朝や日没後にするというわけにもいきません。そこで、犬が足の裏を火傷しないように保護するために、ワックスを塗ったり、犬用のシューズを履かせたりして予防策をとると良いでしょう。
 ワックスや犬用シューズは、ペットショップなどで手に入れることができます。保護ワックスは、千円から4千円近いものまでいろいろと販売されています。シューズも、2足1組で4千円から1万円近いものまで、価格も大きさもいろいろとあります。2足1組なので2組必要ということになりますが、前脚と後ろ脚でそれぞれにあったサイズを選ぶ必要があるようです。また、シューズの代わりに人間の赤ちゃん用の靴下を利用している盲導犬ユーザーもおられるようです。
 熱中症の予防とともに肉球の保護も考えて、この酷暑を乗り切りましょう。

全国盲導犬施設連合会からのお知らせ

発足10周年を迎えた全国盲導犬施設連合会では、今後連合会が果たすべき役割を検討する「連合会の在り方」検討委員会と盲導犬歩行指導員等の養成カリキュラムを編成するために、盲導犬歩行指導員等養成カリキュラム調査委員会の二つの特別委員会を発足させました。
両委員会の委員の方々は、次のとおりです。(敬称略・順不同)

両委員会には、5〜6回の会議を開いていただき、今年度末までに理事会に答申をしていただくことになっています。それまでの検討経過等も含め、「盲導犬情報」の中でご報告していきたいと考えています。

盲導犬情報ボックス

日本の盲導犬使用者数(1)

社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会リハビリテーション部会盲導犬委員会の「2004年度盲導犬訓練施設年次報告書」を参考にして2005年3月31日現在の日本の盲導犬使用者数を出すと、次のようになりました(報告書は都道府県政令指定都市別に盲導犬実働数をまとめていますが、ここでは都道府県別に盲導犬使用者数でまとめています。また、育成施設からの報告ミス等があったため、京都府・福岡県を+1、佐賀県を−1に訂正しています)。

北海道:59 青森県:2 岩手県:14 宮城県:13 秋田県:13 山形県:3
福島県:10 茨城県:21 栃木県:16 群馬県:7 埼玉県:52 千葉県:32
東京都:83 神奈川県:52 新潟県:25 富山県:9 石川県:26 福井県:4
山梨県:11 長野県:26 静岡県:36 愛知県:37 岐阜県:12 三重県:10
滋賀県:8 京都府:16 大阪府:62 兵庫県:63 奈良県:16 和歌山県:12
鳥取県:9 島根県:11 岡山県:14 広島県:34 山口県:15 徳島県:7
香川県:6 愛媛県:15 高知県:8 福岡県:24 佐賀県:9 長崎県:8
熊本県:18 大分県:11 宮崎県:15 鹿児島県:22 沖縄県:6  
合計 982          

日本に在住の盲導犬使用者は、982名。前年度に比べると13名増えています。また、982名のうち5名は、海外など他の盲導犬訓練施設で育成された盲導犬を使用している方で、北海道盲導犬協会、日本盲導犬協会、中部盲導犬協会、関西盲導犬協会がそれぞれの盲導犬について認定をしました。
 なお、1頭の盲導犬を夫婦二人で使用するタンデム方式の盲導犬使用者は19組いますので、盲導犬の実働数を数えると昨年より15頭多い963頭(認定した盲導犬を含む)となりました。
 タンデム使用者を育成施設別にみると、北海道盲導犬協会1組、日本盲導犬協会2組、関西盲導犬協会4組、日本ライトハウス8組、兵庫盲導犬協会1組、福岡盲導犬協会3組となっています。都道府県別では、北海道1組、東京都1組、神奈川県1組、新潟県1組、愛知県1組、大阪府1組、兵庫県3組、和歌山県2組、広島県2組、山口県2組、島根県1組、福岡県2組、熊本県1組となっています。

1年間の育成頭数でみると、2004年度は125頭(認定犬を含む)で、前年度に比べると19頭増えています。また、新規の使用者のパートナーとなったのは56頭、代替えは69頭で、年間育成頭数の55.2%が代替えとなっています。
 新規より代替えの方が多くなっていますが、それでも昨年度は、41頭の盲導犬の使用者は、盲導犬が死亡または引退したが、代替えの盲導犬を希望しなかったか、希望しても年度末までに代替えの盲導犬を得られなかったのではないかと考えられます。

編集後記

台湾の高雄市が出している盲導犬に関する広報パンフレットの中に「三不一問」運動という言葉がありました。何のことかなと思い読んでみると、「盲導犬が仕事に集中でき、視覚障害者の行動の安全を確保するためには、皆さんに強く守っていただかなければならない原則があります」として「三不一問」規則が書いてあります。曰く「三不」は「触らない」「大声を出さない」「餌を与えない」、「一問」は「自主的に視覚障害者に要求を聞き、最善の協力をする」ことだそうです。最近、日本ではこの「三不」については以前より浸透してきたように思われますが、「一問」の方も同じように浸透してきているでしょうか?(久保)