盲導犬情報 第49号(2006年4月)



内容




身体障害者補助犬法改正にむけて

身体障害者補助犬法は2002年5月に成立した当初から、「この法律の施行後三年を経過した場合においては、身体障害者補助犬の育成の状況、第四章に規定する施設等における身体障害者補助犬の同伴又は使用の状況その他この法律の施行の状況について検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする」とされていました。
 そのため、2005年1月には、盲導犬・介助犬・聴導犬ユーザーが集まり、「身体障害者補助犬法改正対策使用者団体連絡協議会」(以下「補改使連」)が設立。また、9月には、全国盲導犬施設連合会が補改使連と共に「身体障害者補助犬法の見直しに関する要望書」を厚生労働省に提出しました。
 今年3月には、「身体障害者補助犬を推進する議員の会」(以下「議員の会」)の総会が開かれました。この場には、盲導犬、介助犬、聴導犬の各補助犬ユーザーも出席しました。補改使連が実施した「補助犬同伴拒否に関するアンケート調査」の結果が報告され、

といった要望が出されました。
 また、補助犬ユーザーそれぞれから「現在の法律では使用者の責任義務が強調されており、使用者を守るための法律ではない」という意見や「補助犬法ができ、入店拒否された場合も、説明後は入店ができるようになった」といった法律施行によるメリット、また「ユーザーは権利の主張ばかりでなく、自分で情報を収集し、判断し、行動していくことが大切」といった意見が出されました。
 当事者からの意見を踏まえ、議員の会では、6月中まで開催予定の今国会に、改正法案を提出する方針とのことです。
 一方、厚生労働省では、「身体障害者補助犬法の施行状況に関する検討会」を設置し、3月、4月に検討会を開催しました。 検討会は、「身体障害者補助犬法の施行状況等を踏まえて、補助犬に携わる関係者のそれぞれの立場から意見を伺い、今後どのような取組みを行なうか等について検討をおこなうこと」を目的に設置されました。
 主な検討事項としては、

の2点が挙げられています。

第1回目の検討会では、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部社会参加推進室が調査した身体障害者補助犬の現状および補助犬法施行状況に関する資料が提出され、検討会委員による意見交換が行なわれました。
 社会参加推進室では、昨年9月から今年2月にかけて、補改使連・全国盲導犬施設連合会・全日本聴導犬育成協会協議会・全国補助犬育成事業者会議・自治体・全国生活衛生営業指導センター・全国乗用自動車連合会・日本フードサービス協会・日本賃貸住宅管理協会などに対してアンケート及び意見交換などを実施しています。その調査結果によれば、それぞれの立場の関係者からは次のような意見や要望が出されています。

<使用者>
○職場・学校及び住宅への受け入れ義務化
○補助犬法に関する問題の救済機関(第三者機関)の設置
○補助犬受け入れ拒否に対する罰則の検討
○補助犬法の更なる啓発活動
<指定法人>
○訓練事業者と指定法人の役割の明確化
○使用者への教育(使用者の義務、マナー等)
○自治体職員の補助犬への理解・知識向上
<訓練事業者>
○認定基準の明確化
○認定申請書類の統一
○指定法人からの情報提供の必要性
○訓練士の資格化
○自治体職員の補助犬への理解・知識の向上
○介助犬・聴導犬の育成事業の全自治体での実施及び拡大
○使用者及び訓練事業者に対する支援の強化
○啓発活動の増強(質及び量)
○補助犬希望者への詳細な情報提供
○補助犬法に関する問題の救済機関(第三者機関)の設置
○認定前の補助犬の交通機関、施設等における訓練について
<都道府県・指定都市>
○認定基準の明確化
○同伴を拒否できる要件・範囲の明確化
○職場・学校及び住宅への受け入れ義務化
○使用者への教育(使用者の義務・マナー等)
○訓練士の育成及び技術向上
○補助犬育成事業における基準単価の提示
○使用者及び訓練事業者に対する支援の強化
○介助犬・聴導犬訓練事業(第二種社会福祉事業)の実施基準の明確化
○啓発活動の増強(質及び量)
○補助犬受け入れ拒否に対する指導方法・罰則の検討
<受け入れ事業者>
○補助犬使用者以外の一般の利用客への啓発活動
○補助犬に関する情報提供の強化(社員教育等への活用)

また、検討会に出席した委員からは、

といった意見が出されました。

第2回目の検討会では、事前に集められた関係団体からの意見・要望が資料として出されました。使用者団体・育成団体・指定法人などの関係者からの意見は、上記とほぼ同じ内容になっていますが、受け入れる側の関係者から出された具体的な意見・要望としては、

<全国乗用自動車連合会>
<日本フードサービス協会>
<高層住宅管理業協会>

第3回目の検討会は5月12日に開催が予定されています。検討会は公開が原則とされています。開催の案内は厚生労働省のホームページにも掲載されていますので、検討会に関心をお持ちの方はチェックしてみてください。

厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/

厚生労働省ホームページの検索機能を利用して「身体障害者補助犬法の施行状況に関する検討会」で検索するか、トップページから「審議会、研究会等」→「その他(検討会、研究会等)」→「社会・援護局」をクリックすると、多くの会議名が出てきますのでその中から「身体障害者補助犬法の施行状況に関する検討会」を探してください。

盲導犬使用者の会(Guide Dog Users, Inc.)による盲導犬学校に対する調査結果報告(3)

前号に引き続き、アメリカ合衆国の盲導犬使用者の会(Guide Dog Users, Inc.以下「GDUI」)が合衆国内の盲導犬学校に対して行ったアンケート調査をご紹介いたします。今回は、各盲導犬学校が行なう共同訓練についてです。
 今回も、この調査に回答した盲導犬学校10校と回答書中の略記号、それぞれの学校のホームページアドレスを最初にご紹介してから、共同訓練についての結果を掲載しています。

【回答した盲導犬学校10校と回答書中の略記号。ホームページアドレス】

【指導員の資格認定】

貴校における指導員の雇用、資格認定について、どの記述が最も適切か示してください。

1. 指導員は、指導員としての経験を持たなくてもよい。
・当てはまる…………4  GDF  KSDS  LDB  TSE
・当てはまらない……6  FID  FREE  GDB  GDA  GEB  SGD
2. 指導員には、動物に関係した分野で働いた経験が必要とされますか。「はい」ならば、どのくらいの経験が好ましいですか。
・はい………4
 FID(職種による)
 FREE(職種によって異なる)
 GDB(1年)
 GDA(1〜3年)
・いいえ……6
 GDF
 GEB(そのような経験は望ましいが、要件ではない)
 KSDS
 LDB
 SGD(どの指導員も、最初1〜2年はフルタイムで犬舎で働き、それから3年見習いをする。
    既に資格のある指導員が雇用される場合は例外である)
 TSE
3. 指導員は、動物と人に関連した分野で働いた経験がなければなりませんか。「はい」ならば、何年くらいが好ましいですか。
・はい………6
 FID(3年)
 FREE(職種によって異なる)
 GDF(1〜2年)
 GDB(1年。もし経験がなければ、見習いを始める最初の年に職員の監督の下に動物と人に関する経験を積む)
 GDA(1〜3年)
 SGD(前問の回答と同じ)
・いいえ……3
 GEB(そのような経歴や経験は望ましいが、要件ではない)
 KSDS
 TSE
・無回答……1
 LDB
4. 指導員には、見習い期間として何年要求されますか?
・1年………0
・2年………0
・3年………10
 FID
 FREE
 GDF
 GDB
 GDA
 GEB
 KSDS
 LDB
 SGD
 TSE
・その他……0
5. 指導員養成の過程では、標準化された試験が行われますか?
・一定の間隔で実施………………9
 FID
 FREE
 GDF
 GDB
 GDA
 KSDS
 LDB
 SGD
 TSE
・習い期間の最後に実施…0
・行われない………………0
・その他……………………1
 GEB(GEBでは筆記試験はしないが、いずれの見習いも現場において定期的に訓練部長、副部長、主任らの評価を受ける)
6. 見習いは、目隠しの経験をしますか?
・はい…………9
 FID
 FREE
 GDF
 GDB(見習いは、目隠しして訓練生らと同様に寄宿舎で10日間過ごす)
 GDA
 KSDS
 LDB
 SGD(犬の訓練の過程で)
 TSE
・いいえ………0
7. 「はい」ならば、指導員は、
A.目隠しをして、犬の訓練を行う。
・はい……………9
 FID
 FREE
 GDF
 GDB
 GDA(目隠しして紐を付けて犬を訓練する)
 KSDS(ある時点で)
 LDB
 SGD
 TSE
・いいえ……………0
B.紐を付けて、犬の訓練を行う。
・はい………………6
 GDF
 GDB
 GDA(全部ではないがほとんど。特別なニーズのために訓練する犬は例外)
 GEB
 LDB
 SGD
・いいえ…………0
・無回答…………4
 FID
 FREE
 KSDS
 TSE
8.見習いは、関連した部門でも働く機会がありますか?
(例えば、子犬の部門、犬の世話をする部門、管理部門)
・はい…………10
 FID
 FREE
 GDF
 GDB
 GDA
 GEB
 KSDS
 LDB
 SGD
 TSE
・いいえ………0
9. 見習いは、法的基準に基づいて指導員になる。
・はい…………5
 FID
 FREE
 GDB
 GDA
 SGD
・いいえ………5
 GDF
 GEB
 KSDS
 LDB
 TSE
10.見習いは、国際盲導犬連盟の基準によって認定された指導員になる。
・はい………6
 FID
 FREE
 GDF(ニューヨーク州には免許制がないが、国際盲導犬連盟が設けた基準に従っている。連盟の正会員である)
 GDA
 LDB
 TSE
・いいえ………3
 GDB(見習いは、カリフォルニア州の免許制度によって指導員になる)
 GEB(GEBは国際盲導犬連盟と合衆国盲導犬学校評議会の会員だが、GEBの指導員がこれらの組織によって特に免許が与えられる訳ではない)
 KSDS(アシスタンスドッグ・インターナショナルのガイドラインを用いている)
・その他………1
 SGD(見習いは、合衆国盲導犬学校評議会と国際盲導犬連盟が設けたガイドラインに従って指導員になる。フロリダ州には免許制度がない)
11.指導員は、卒業生とともに実生活上の問題に対処し、状況を解決する機会がありますか?
・しばしばある………6
 FID
 FREE
 GDF
 GDA
 GEB
 TSE
・ときどきある………4
 GDB
 KSDS
 LDB
 SGD
・まれにある………0
・全くない…………0
12.申込者が個々のニーズを考慮する際に、知っていれば役に立つ貴校における指導員の養成や認定の必要条件について、コメントしてください。
・FID 年に1度、クライアントに関連した指導員の能力を評価する。
・GDB 指導員に必要なものは人、動物への関心、そして教える技術である。
・KSDS 人に重きを置き、犬が好きで、コミュニケーション技術があること。
・LDB O&M指導員は自由に応募できる。
・SGD 指導員は、人や動物に効果的に対応し、教える技術を持ち、そして同僚や他の人とうまくコミュニケーションする技術を持つことが必要だと考えている。
・無回答・・・ FREE、GDF、GDA、GEB、TSE

盲導犬ユーザーからのお便り

天国のタバサへ

滋賀県 一星 末張

タバサ、今はどこに居ますか。ご両親や兄姉達とはもう会えましたか。私たち家族のことはどんな風に話したのか気になるところです。
 お母さんは相変わらず元気にやっていますが、タバサのことを思い出してはちょくちょく涙を流しているようです。お姉ちゃんは、一段と活発に動き回っては手当たり次第に遊ぶ子供に振り回されています。祭壇の前に行ったときは、
「タバおばちゃんは遠いところへ行ってしまったよ・・・」
なんて話をしています。そういえばこの子が生まれてからは、「タバおばちゃん」になっていたもんな。
 早いもので、今日は3月20日。もうあの日から四十九日目です。ささやかながら家族で最後の法要をしました。この間に、タバサが好きだった人や仕事に行った先の先生方がおいでになったりして立派な花束が供えられると、遺影は一段と華やぎ、いい香りに包まれます。また、沢山の子供たちは心温まるお悔やみの言葉をテープにして届けてくれ、聞くほどに熱いものがこみ上げてきたものです。これはタバサの人、いや犬徳のたまものと喜んでいます。
 あの日以来、お父さんは朝と寝る前に花で飾られた祭壇の前に座り、タバサとお話するのが憩いの一時です。朝の挨拶に始まり、今日の日課や出来事、とめどなく沸いてくる思い出、あの大きなくりくり目で家族を見ていてくれるようにとも語りかけます。また、寝る前には「夢で会おう、楽しみにしているよ」と話しかけてやすみ、朝からはその夢の報告もします。会えない日が続くと、「どこかで迷ってるの」なんて愚痴が出るときもあります。
 3月24日には訓練センターに帰り、職員の皆さんと慰霊をさせてもらったのち、遺骨は仲間の盲導犬達が眠るセンターの納骨堂に納めることになっています。
 そういえば、お父さんとの出会いを覚えていますか。1996年5月13日、訓練センターでの共同訓練入所式のことです。もう、かれこれ10年も昔の話になりますが、初対面での印象だけはつい先日のことのように思い出されます。緊張していたのでしょう、タバサが横でシットしていたのには全く気づきませんでした。
「左手をそうっと下げてみて下さい」
と言われるままに下げてみると、ふわっとした暖かい毛にふれ、頭をなでてみると、嬉しそうにすっと見上げてくれたでしょう。初対面というのにすごく親近感を感じ、一目惚れしてしまいました。しゃがんで手を出すと、掛けてきた手が丸太ん棒のようで、グラマーな立派な体格。そんなタバサと生活出来る日々を想像すると、新たな喜びがじんわりこみ上げてきたのです。
 そして、翌日には最初の歩行訓練。京都の閑静な住宅地。スタートを指示するとタバサはすごいスピードで力強く歩き始めました。F訓練士が横についてくれていましたが、あの時は正直に言うと、恐くて恐くて足が前に進まなかった。でも、暫くして安全なことが分かると、いつの間にかついて歩けるようになっていたのです。そのうち、初夏の日射しに心地よい風が顔をかすめるのを感じたり、小学校でしょうか、子供達の甲高い声が近づいては遠ざかってゆくのもわかりました。また、気合いを駆けながらポーンポーン・・・とテニスをする人たちの声、小鳥たちの鳴き声やさえずり、仕事や生活感あふれる会話も聞こえて来るのです。そんな街の風情が五感から見えるように伝わってきました。この時のタバサとの初歩行のすばらしい感動は、今尚新鮮に覚えています。
 我が家に初めて来てくれたのは共同訓練も終了間近の6月10日の夕方でした。F訓練士も来て犬舎を作ったり、何かと面倒を見てくれましたので、その日は何事もなく済みました。ところが翌朝になると、あれほど食いしん坊だったタバサは餌には見向きもしませんでした。初めての出勤日でもあり、F訓練士も一緒にやってくれましたが、餌は全く食べないまま出発。実はその時、お父さんはご飯を食べられないタバサに仕事をさせることがとてもつらかったのです。
 そのうち、湿疹のアレルギーが出て全身に広がり、しっぽをくわえてぐるぐる回ったりするので、立派だったふさふさの毛もラブのしっぽみたいになったことや、お腹をこわして一月ほど里帰りしたこともあったでしょう。中でも、畳の鋲を飲み込んだときや甲状腺腫瘍で手術したときなどは、タバサとの生活に自信を失いかけたこともありました。来て1年ほどはお医者さんにもよく通ったけど、そんな苦労話も過ぎてしまえばいい思い出です。
 しばらくというもの、こんな風にお互いに慣れるための戦いでしたね。それでも2年経つ頃には盲導犬使用の理想とでも言おうか、極自然に振る舞えるようになり、タバサも家族の一員として態度を示すようになっていました。
 お勤めはお父さんが定年になるまでの4年足らずでした。ここではいろんな思い出があります。ある時突然「タバサが犬舎に居ない」との知らせがあり大騒ぎになりました。この時は、皆さん仕事中にもかかわらず、総出で散歩コースや周辺を手分けして探してくれたんです。お父さんは、タバサが無事に帰って来ることをただ願い続けていましたが、朗報はなく、結果は帰ってくるのを待つしかないなということになりました。ところが、構内の整備工場裏でうろついているとの知らせで、この人騒がせは何事もなく落着しました。それにしても、あれは構内探検にしては長すぎたよ。本当はどこへ行っていたのですか。
 それから、タバサのオフィスは元ボイラ室で、窓も壊れ通気が悪かったのです。職場ではタバサも労働組合の一員になっていたので、その窓の環境改善要望を出したところ、アルミサッシの窓に取り換えてくれました。また、タバサのボール遊びを見て職場対抗のソフトボール大会では、ショートストップ「タバサ」なーんて抜擢されたこともあったね。それに、毎日出退勤の時挨拶していたあの課長は、本当は犬に弱い人で、最初はタバサが恐くてたまらなかったんだって。ところが周りの手前我慢している内、恐怖感がとれ、タバサのお陰で一般の犬も恐くなくなったと話してくれました。
 こんなこともありました。いつも退勤前には先にタバサの帰り支度をすませ、席横にウェイトさせていたよね。ところがその日は席に戻ってみると、オフィスにクスクス・・・と、妙な笑い声。何事かと思いつつ、いつもの通りアップを指示して帰ろうとしたとき、隣の席の同僚が
「皆さん何で笑っているのか分かりますか」
と聞いてきた。「いや」と答えると、彼が言うには、
「一星さんが席をはずさはったあと、タバサは課長の所へ行ったり、他の人の所へも行って愛想を振りまいていたんですよ。ところが、一星さんがドアを開けて入ろうとしはったとき、あわてて元へ帰り、すまし顔で待っていたんですわ」
 こんな話はいくつかあるけど、このときの話は最も好きな思い出の一つです。このような人間くさい要領を持ち合わせているところが好きで、お父さんは内心自慢に思っていたのです。
 あれこれと思い出は尽きないけれど、この続きはまた次のお便りでお話しすることにします。それまで元気でね。

(注) タバサのプロフィール
1993年12月8日生まれ、ゴールデンレトリバー、雌。
2006年1月31日現役にて没。

全国盲導犬施設連合会からのお知らせ

全国盲導犬施設連合会では、全国盲導犬普及キャンペーンの一環として、毎年ポスターと「デュエット」という機関誌を作成しています。
 今年のポスターは、ハーネスをつけたラブラドールの胸から上の写真が大きく中央に。バックには、立ち並ぶビルと真っ青な空が映っています。ラブラドールの顔を正面ではなく下から撮影しており、犬がどこか遠くを見据えているような表情に見えます。盲導犬の横に「“あ、歩きやすい、いい町だなぁ。”」の文字。
 機関誌「デュエット」の表紙の写真は、ポスターと同じものになっています。内容は、「なに?なぜ?どうして?盲導犬」と題して、38の質問に答える形式になっています。
 たとえば「盲導犬の適性ってどんなこと?」という質問に対しては、「人間といっしょで、まず健康第一。そして性格がおだやかで、人間と遊ぶ(仕事する)のが大好きな犬が向いています。そういう面でも、ラブラドール・レトリーバーが選ばれています。けれど、どの犬でもなれるのではありません。訓練する中で細かく盲導犬に向いているかどうかをたしかめ、訓練犬のなかで盲導犬になれるのは、30%〜40%ほどです。」と答えています。
 この他、「盲導犬はどうやって育てるの?」「世界中で盲導犬は何頭ぐらい活躍しているの?」「盲導犬と出会ったとき、どうしたらいいの?」などなど。盲導犬の仕事、育て方、盲導犬訓練士のこと、ユーザーとの暮らし、盲導犬の歴史、協力のしかたに関して、一般の方からよく聞かれるような質問とそれに対する回答が掲載されています。
 これらのポスター・機関誌は、全国盲導犬施設連合会の募金箱を置いてくださっているスーパーなどで手にすることができます。機関誌は無料で配布していますが、置いてあるお店が近くにないという場合は、連合会事務局または連合会加盟施設に問い合わせてみてください。なお、郵送を希望される場合には、郵送料を申し受けることになりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

盲導犬情報ボックス

盲導犬を除く身体障害者補助犬使用者数

盲導犬と違い、介助犬、聴導犬は、訓練事業者が訓練し、指定法人が認定するという形をとっています。身体障害者補助犬法施行後、これら訓練事業者や指定法人の数がどのように推移しているのでしょうか。また、補助犬の実働数はどう推移しているのでしょうか。今年3月に開かれた「第1回身体障害者補助犬法の施行状況に関する検討会」で配布された資料によると、以下のようになっています。

(1)訓練事業者数の推移
  2003.4 2004.4 2004.10 2005.4 2006.3
介助犬 2 14 20 21 22
聴導犬 1 8 15 17 19
盲導犬 9 9 9 9 9

(2)指定法人数の推移
  2003.4 2004.4 2004.10 2005.4 2006.3
介助犬 - 4 5 5 5
聴導犬 - 3 5 5 5
盲導犬 9 9 9 9 9

(3)補助犬の実働数
  2003.4 2004.4 2004.10 2005.4 2006.3
介助犬 34 40 19 28 30
聴導犬 13 17 8 10 11
盲導犬 927 948 - 957 -

また、盲導犬を除く補助犬の都道府県別認定頭数は、以下のようになっています。

  介助犬 聴導犬
北海道 1  
福島県 1  
群馬県 1  
埼玉県 1  
千葉県 2 1
東京都 5 5
神奈川県 6 2
福井県 1  
長野県 1  
岐阜県 1  
静岡県 1  
愛知県 1  
京都府 2 1
大阪府 2 1
兵庫県 1  
奈良県 1  
和歌山県 1  
広島県 1 1
合計 30 11

編集後記

今年の国際盲導犬の日は、4月26日(4月の最終週の水曜日)でした。まだあまり知名度は高くないようですが、たまに「国際盲導犬の日」と刷り込まれたカレンダーを目にすることがあります。
 国際盲導犬連盟では、加盟施設に対して、この盲導犬の日に啓発事業に取り組むよう提唱しています。世界各地で、どのようなイベントが開催されたのでしょうか?(久保)