『盲導犬情報』 第2号 〜NPO法人全国盲導犬施設連合会 情報誌〜

盲導犬情報 第2号



内容




日本の盲導犬育成団体が提供するサービスに関するアンケート調査の結果報告

 「盲導犬情報」では、第47〜53,54合併号にわたって、アメリカの盲導犬使用者の会(Guide Dog Users, Inc.)による「盲導犬学校に対する調査結果報告」を掲載してきました。これは、アメリカの盲導犬ユーザーの会が、盲導犬育成団体に対して行った調査結果を公表したものです。質問の内容は、申し込んでからの待機期間やどのようなサービスを提供するのか、施設の設備はどの程度整えられているのかといったことなど、多岐にわたっています。
 同様の調査が日本の育成施設に対して行われたことは、これまでありませんでした。そこで、今回、アメリカで行われた調査項目にならってアンケートを作成し、日本の9つの盲導犬育成団体にご協力をお願いしました。回答いただいた8団体の結果をまとめましたのでご報告いたします。
 なお、文中では、各団体の名称を以下のように省略しました。

1.共同訓練について

1-1. 実施状況

(1) 年間の共同訓練修了者数(2006〜2008年度の平均)

(2) 年間の共同訓練実施回数 (2006〜2008年度の平均)

1-2. 実施形態

(1)実施する共同訓練のスタイル

(2)共同訓練の際、指導員1人が受け持つ訓練生の数

1-3. 実施期間

(1)新規の盲導犬使用者に対して行われる共同訓練の期間

(2)代替えの盲導犬ユーザーに対して行われる共同訓練の期間

(3)他の盲導犬育成団体のユーザーが代替えのために受ける共同訓練の期間

1-4. 費用の負担

(1)共同訓練中に必要となる交通費

1-5. 施設の設備

(1)特別な食事療法を必要とする場合の献立の配慮

(2) 訓練生のための設備

2. 申し込みについて

2-1. 申し込んでから訓練を開始するまでの平均待機期間

(1)新規の盲導犬希望者の場合

(2)代替えの盲導犬希望者の場合
2-2. 申し込み条件

(1)対象と考える申込者の条件

(2)年齢制限

(3)共同訓練前の白杖歩行技術の習得

(4)共同訓練を受けるにあたって必要と考える条件(自由記述)

2-3. 申し込みに必要な事項

(1)面接の実施

(2)書類の提出

3. 訓練指導員の資格と任務

(1)盲導犬歩行指導員資格取得に必要な事柄

(2)盲導犬訓練士資格取得に必要な事柄

4. 繁殖と選択

4-1. 訓練犬について

(1)犬種別のおおよその割合

ラブラドール・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバー

ジャーマン・シェパード

その他

(2)入手方法

4-2. 職員の配置

(1)獣医師の職員の有無

(2)繁殖を専門に担当する職員の有無

5. 子犬の社会化/評価

5-1. パピーウォーカーについて

(1)パピーウォーカーへの対応

(2) パピーウォーキング・プログラム

(3) ユーザーとの関係

5-2. 子犬の評価

(1) 子犬が育成団体の職員から評価を受ける頻度

(2) 子犬が訓練対象から除外される原因となる行動

(3) 子犬の検診に含まれる項目

6. 訓練と誘導のための基準

6-1. 訓練内容

(1)共同訓練に入るまでにクリアすべきと考える訓練課題

a. すべての団体がクリアすべきと考える課題

b. いくつかの団体がクリアすべきと考える課題

c. どこの団体もクリアすべきと考えなかった課題

落とした物を取ってきて確実に使用者に渡すよう訓練されている

(2)1頭の犬が盲導犬になるまでの訓練時間数

(3)指導員によるアイマスクテスト

6-2. マッチング

(1)訓練生と犬のマッチングを調整するプロセスについて

(2)2006,2007年度中で、共同訓練修了後1年以内にペアを解消し育成団体に戻った犬の有無

7. 盲導犬ユーザーに対するサービス

7-1. 現地訓練

(1)共同訓練中の現地訓練の実施

(2)共同訓練修了後のユーザーの要請に応じた現地訓練

7-2. 卒業後のサービス

(1)卒業生からの要請による、リタイア犬の飼育委託について

(2)卒業生の要請による犬の預かり

7-3. 相談の受付

(1)卒業生に対する電話での相談受付

(2)獣医である職員による、盲導犬の健康等に関する相談の受付

(3)カウンセリングスタッフによる、盲導犬との生活の中でストレスに感じる事などの問題に関する相談の受付

8. 訓練修了後の方針

8-1. 訓練終了後の盲導犬の所有について

(1)盲導犬の所有権

(2)虐待が確認された場合の対応

(3)育成団体が盲導犬を引き取る条件

8-2. 犬具について

(1)盲導犬の犬具について

(2)犬具の取り替え

8-3. 健康管理のための費用

(1)獣医師による診察にかかるための費用について

8-4. 卒業生のためのプログラム

(1)訓練修了時に行うこと

(2)育成団体に対し盲導犬の育成・共同訓練等のプログラムについて意見を提示する機会

(3)育成団体との関わり

(4)施設の利用などに関する啓発

盲導犬訓練士・歩行指導員資格認定制度について

 現在、日本には盲導犬育成団体が9団体。訓練センターも増えてきたとはいえ、まだ12ヵ所。指導を受けた訓練施設より遠方の地域にお住まいのユーザーも多くおられます。遠い出身施設ではなく近くの訓練施設でもフォローアップを受けたり相談にのってもらうことができれば、ユーザーにとってはより便利なのではないでしょうか。しかし、訓練方法や指導内容など施設間に違いがあり、なかなかそうもいかないのが現状ではないかと思います。
 全国盲導犬施設連合会では、盲導犬を希望する視覚障碍者、すでに盲導犬を使用しているユーザーが、全国どこの施設でもより良いサービスの提供を受けることができるように、これまで加盟施設職員を対象にした職員研修を実施してきました。そして、昨年度からはさらに一歩進め、盲導犬訓練士・盲導犬歩行指導員の資格認定事業を始めました。
 この資格認定事業は、盲導犬育成事業に携わる訓練士・歩行指導員の資格を確立し、レベルの向上を図り、その社会的地位を高めることを目的に行っています。これまで盲導犬訓練士・歩行指導員の養成に関しては、ほとんどの施設が、日本盲人社会福祉施設協議会リハビリテーション部会盲導犬委員会で策定した基準にそって、自分の施設の職員を指導し、認定してきました。そのため、その研修内容や指導員としての資質について、施設外からのチェックが入ることはありませんでした。
 この資格認定事業では、全国盲導犬施設連合会が審査機関となり、連合会に加盟している訓練施設職員で認定審査を申し込んだ者に対して、盲導犬歩行指導員等資格認定委員会が審査し、盲導犬訓練士・歩行指導員として認定するものです。
 審査は、所属施設代表者の推薦を受け連合会の承認を得て「歩行指導管理員」としての資格を取得した審査員で行われます。盲導犬訓練士の場合は、学科レポートや講習会の受講、犬の評価や訓練などの実技、盲導犬歩行指導員の場合は、学科レポートや講習会の受講、歩行指導やインタビューの実技の他、審査会正副委員長の面接といった審査項目があります。
 審査を経て盲導犬訓練士・歩行指導員としての認定を受けた職員に対しては、顔写真付きの資格証が渡されますが、永続的な資格ではなく3年ごとに認定更新の書類審査を受けなければなりません。 全国のどこの施設でも一定レベルのサービス提供がなされることを目指し運用される資格認定制度です。とはいえ、各施設が他の施設と横並びになることでこれまで培ってきた施設独自の良い特色がなくなったり、サービス低下を招いては、目的が損なわれてしまいます。各施設の独自性も活かしつつ、それぞれが足りないところに気づき、さらによいサービス提供につながるように取り組んでいきます。

盲導犬ユーザーからのお便り

出会いと別れについて

山形県 今野善一(こんの ぜんいち)  

 私達の人生は出会いと別れの連続で成り立っていると思います。
  私と盲導犬との出会いは担任の峯田先生が盲導犬エフと一緒に生活していたことから始まりました。当時、私は盲学校2年生で「本当に盲導犬が目の見えない人を安全に誘導できるんだろうか」と思っていました。そんな矢先のある晴れた日、野外学習と称して近くの斎藤茂吉記念館に出かけた時のことです。峯田先生に「今野君、盲導犬とちょっと一緒に歩いてみないか」と言われました。ハーネスの持ち方などを教えて頂いて、初めて盲導犬と一緒に歩く経験をしました。私はその時のスピード感、頬にあたる心地よい風の感覚を今でも覚えています。私も卒業したら盲導犬と一緒に人生を歩んでいきたいと強く思いました。峯田先生のあの一言が私のその後の人生を変えてくれたのです。
 盲学校に入る前は米作りの専業農家でした。35歳の頃に今まで全く縁のなかった「網膜色素変性症」という目の病気と出会いました。米沢市内の眼科では「遅かれ早かれ、いずれ失明する可能性の高い病気です」と言われ、ショックでした。でも諦めきれず、納得もいかないので親戚に相談し、山形大学や東京大学付属病院でも診察してもらいました。しかし結果はどこも同じでした。私の場合発病してからの病気の進行が速く、たとえば稲の葉の色が徐々にわからなくなり、機械を運転することも困難になっていったのです。米作りをしてきた仲間たちが手分けして手伝ってくれましたが、いよいよ全盲に近くなり離農すべきかどうか迷い、悶々とした日々を送りました。その頃私は父、母、妻、子ども二人の六人家族の大黒柱として働いており、盲学校に入れば当然収入が減る訳です。小学校以来の友人が「田んぼのことは心配するな。三年間俺が代わりに米作りをするから」と言ってくれました。その有難い言葉に背中を押されて、私は盲学校に入学する決心をしました。盲導犬エフと出会った春の終わりに、私の病気のことを一番心配していた母が突然亡くなってしまい、私の勉強の手助けをして教科書を読んだり、送迎をしてくれていた父は元気を無くし口数も少なくなりました。国家試験の時期はちょうど長男の大学、長女の高校受験と重なりましたので、3つの机を並べて「勉強始めるぞ」などと声をかけ合いながら必死で勉強しました。念願が叶い国家試験に合格し46歳の時、栃木盲導犬センターのルーシーと出会いました。ルーシーは色白美人でやさしい顔と穏やかな性格で愛嬌もあり、みんなに可愛がられました。一人っきりの時間がふえてしまった父も、とても慰められたようです。その後父も亡くなりましたが、私が盲導犬と一緒に通勤し、温かい家族と仲良く暮らしていることを天国の母に報告してくれたと思っています。
 ルーシーとは約9年間一緒に暮らしました。私は日中、自宅で鍼灸マッサージ院を営みながら夕方からは温泉旅館でマッサージルームを開き、一時間半ほどかけて電車と歩きで通勤をしております。旅館はとても大きく複雑な迷路のような旅館ですが、当初フロント側も「盲導犬がマッサージさんを連れて行きます」とお客様に断って、安全に各部屋に出向くことができました。心配していたクレームも全然なく、お客様の方から部屋の中に入れてもいいと言って頂き、今ではマッサージしている私のそばで待っている状態です。パンフレットやホームページにも載せて頂いているので盲導犬見たさでマッサージの指名がかかることもあります。ルーシーはお客様にも慣れて私がマッサージをしている間は、横になって眠るようになりました。その日もルーシーは男性のようないびきをかき夢の中で全速力で走っておりました。それを見た盲導犬見たさでマッサージを頼んでくれた方が「ルーシーの夢」という題である新聞に投稿されたのです。リラックスした姿、その後のいびき、次第に足をバタバタさせて夢見る姿にほほ笑ましく、これからも頑張ってほしいという内容でした。偶然とは不思議なもので、たまたま東北に出張に来ていた横浜のパピーウォーカーの西村さんがその記事を読み「これはルーシーでは? いや、うちのルーシーに違いない」ということでその新聞のコピーを送ってきてくれたのです。そこから西村さんと家族ぐるみのおつきあいが始まり、ルーシーに会いに家族で何度か泊まりに来てくれました。
 ルーシーと私は小、中、高校、短大、施設から講演依頼を受けるようになり各地を訪れ、そこで多くの人と出会い感動も頂きました。ルーシーとの一番の思い出は長女の結婚式でルーシーの手引きでバージンロードを歩いたことです。また、NHKのど自慢には盲導犬の啓発活動につながるからといって山形の武田さんと一緒にいつも応募していました。ルーシーは11歳を迎え、体力的にも歩く姿にも、疲れが見えるようになっていました。いよいよ来年引退するということでルーシーのおかげでようやく本選に選ばれ出場することになりました。曲目は「ありがとう感謝」。この歌は今まで私を支えてくれたルーシーと家族、周りの人たちに対する精一杯のお礼の歌です。
 ルーシーの引退の時期が翌年2月に決まりました。そこで私は毎年講演に行っている高校でルーシーの引退の話をしました。ルーシーの将来を考えると悲しく胸の痛い毎日でした。その後、教頭の岩井先生とのお話の中で「実は私も今年度一杯で教職を引退します。これも何かのご縁かと思います。是非今野さんの目となって尽くし支えてきたルーシーの世話を私にさせてもらえないだろうか」という話がありました。岩井先生の熱意が私にも伝わってきて、この人なら間違いないと判断しました。突然ではルーシーも大変だろうと岩井先生のところに半日くらい遊びに行って、それを2,3回繰り返し、4回目くらいからルーシーだけ預かってもらうようにしました。ルーシーの遊び道具を少しずつ運び、最後にベッドを運んでいきました。たぶんルーシーは、「えっ? 何で?」という感じで別れを予感していたと思います。その頃から私は「近くにいるし又会えるのだから、絶対に泣かないぞ」と覚悟を決めていました。別れの日はあいにくの吹雪でしたが、岩井先生夫妻が車で迎えに来て下さいました。ルーシーは何度も振り向きながら、最後にチラッと玄関先の私達の方を見て名残惜しそうに車に乗っていきました。その様子を見て最初、娘が泣き出してしまい、続いて家内が、ついに私も涙がぽろぽろあふれ出て止まりません。一生分の涙を流しました。今まで生きてきてこんなに悲しくつらい別れはありません。午前中ルーシーを見送りその日の午後には次の盲導犬の訓練のために栃木盲導犬センターに出発しました。その判断は正解だったと思います。そうでないと毎日ルーシーを思い出して泣くことになったと思います。
 2頭目のエブリィはハンサムで繊細な神経の持ち主です。甘えん坊で心身をすり寄せては2年間寝食を共にしてきました。最近では、ようやくお互いに考えていることがわかるようになりました。今もルーシーがいた頃と同じように電車と歩きで通勤し、エブリィに「今日はどんな人と会えるかな」と話しかけています。
 私は「前向き肯定的に生きる」というのを人生訓としています。だからいろんな所から講演の依頼を受けると必ず行くようにしています。こうして精力的に活動ができるのも盲導犬のおかげです。そして何より家族の力、周りの人の力です。
 今年のNHK大河ドラマ「天地人」では私の住んでいる山形県米沢市も紹介されています。山形県の盲導犬もルーシーが来た頃は5頭でしたが今は9頭にふえました。6月20日(土)から22日(月)にかけて私達盲導犬ユーザーが結集し、米沢市の後援を頂き「愛のまち米沢・盲導犬達との集い」を開催する予定です。これからも働く犬の頭数がふえ、心身の不自由な人たちの心の支えとなってくれること、もっと世の中が明るく住みやすくなればいいなと願っています。

盲導犬情報ボックス

2008年に出版された盲導犬に関する文献

昨年1年間に出版された盲導犬に関する書籍を調べてみました。
大学や学会などで発表された論文についてはなかなか把握できていませんので、他の文献をご存じの方はぜひ盲導犬情報室までお知らせください。

< 書籍 >
< オーディオブックCD >
< DVD >
< 研究論文 >

全国盲導犬施設連合会からのお知らせ

(1)NPO法人設立報告会の報告

 全国盲導犬施設連合会は、昨年6月6日に特定非営利活動法人(NPO法人)として認可を受けました。そして、その報告会が 2008年9月2日、アルカディア市ヶ谷において行われました。
 当日は、事務局からNPO法人設立経過報告がなされた後、「身体障害者補助犬を推進する議員の会」事務局長でもある阿部知子衆議院議員をはじめ来賓の方々からご祝辞を頂戴しました。また、連合会加盟施設8団体から、それぞれの施設の紹介もありました。
 全国盲導犬施設連合会は、視覚障害者の自立と社会参加に寄与することを目的に、全国の盲導犬施設が連携して1995年3月に発足しました。その後、アイメイト協会の退会、兵庫盲導犬協会の加入があり、現在8団体が加盟しています。また、これまで盲導犬普及のための啓発キャンペーンの実施、広報誌の発行、受け入れ促進のためのパンフレットやステッカーの配布、盲導犬訓練士等を対象にした研修会の開催、盲導犬事業推進のための資金助成、盲導犬使用者や事業者・市民からの相談・苦情の受付などの事業に取り組んできました。

 NPO法人となって、その事業内容に大きな変化があるわけではありません。しかし、法人化によって社会的信用も増し、これまで以上にこれらの事業を積極的に推進していけるものと考えています。
 NPO法人として再スタートをきった全国盲導犬施設連合会をこれからもよろしくお願いいたします。

(2)相談窓口連絡先を記載したリーフレット「ぼくも一緒 みんなも一緒」を作りました

 「身体障害者補助犬法」の改正により、2008年4月1日から、都道府県・政令指定都市・中核市において、相談窓口が設置されることになっています。昨年5月に調査したところ、まだ未設置の自治体もありましたが、その部署名・連絡先について、この『盲導犬情報』創刊号でもお伝えしてきました。
 今回、この設置窓口を一覧にして、携帯できるよう手帳サイズのリーフレットを作りました。
 相談窓口の一覧とともに、身体障害者補助犬法や盲導犬について、また盲導犬を連れたお客様が施設を利用しようとする際にどのような対応が望ましいかについて簡単な説明を載せています。お店で利用を断られた時、あるいはお店の人が対応についてご存じなかった時など、お店の人に手渡し、理解を求めることを目的に作成したものです。
 なお、このリーフレットとは別に、前回の『盲導犬情報』発送時に同封しました、相談窓口の連絡先をまとめた点字版、テープ版の在庫があります。
 どちらも、必要な方にお送りいたします。希望される方は全国盲導犬施設連合会事務局までご連絡ください。なお、点字版・テープ版は無料でお送りいたしますが、リーフレットの場合はお送りする際の送料をご負担くださいますようお願い申しあげます。

(3)2009年度ポスターと『デュエット』について

 全国盲導犬施設連合会では、全国盲導犬普及キャンペーンの一環として、毎年ポスターと『デュエット』という機関誌を作成しています。
 2009年度のポスターは、全体が明るい芥子色。ポスターの上の方に「ぼくたち盲導犬をどうぞ応援してね」という大きな文字と、その下に「ぼくたちは普通のペットではありません。目の見えない人にとって、人生を共に歩んでゆくパートナーです。ぼくたちを必要としている人が、まだまだたくさんいます」と書いてあります。ポスターの下半分は、ハーネスをつけた白っぽいラブラドールの上半身の写真が大きく載っています。
 機関誌『デュエット』の表紙は、ポスターと同じ写真。2009年度の内容は「盲導犬のホントのトコロ」。ラブラドールの「デュエット」くんが狂言回し役となって、

といった、一般の方からよくある質問に対して「デュエット」くんが説明していく展開になっています。質問項目はこのほか盲導犬の訓練に関することや誕生から訓練・引退後のことなどにもふれています。また、訓練士へのインタビューや盲導犬ユーザーからのメッセージ、犬の飼育に関するボランティアや街で出会ったときの注意なども載っています。
 これらの機関誌・ポスターは、全国盲導犬施設連合会の募金箱を置いてくださっているスーパーやコンビニエンスストアなどで手にすることができます。機関誌は無料で配布していますが、置いてあるお店が近くにないという場合は、連合会事務局または連合会加盟施設に問い合わせてみてください。なお、郵送を希望される場合には、郵送料を申し受けることになりますが、ご了承くださいますようお願い申しあげます。

編集後記

 今回、8つの盲導犬育成団体にご協力いただいてアンケートをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。アメリカの盲導犬ユーザーの会が実施されたアンケートの項目をそのまま持ってきてしまったので、日本にはなじまない質問項目もあったように思います。質問項目については再度検討しつつ、盲導犬希望者がどこの施設でサービスを受けるのか、その選択に役立つようなものをまとめてみたいと思います。皆さまのご意見や質問に対するご希望など、ぜひお聞かせください。(久保)