盲導犬情報
盲導犬を希望される方や、すでにユーザーとして生活されている方、視覚障がい者団体や施設を対象に年2回発行される情報誌です。点字版と墨字(活字)版、音声版の3種類があります。送付ご希望の方は、下記「お問い合わせ」フォームあるいは電話(03-5367-9770)にて、ご連絡ください。
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最新号
『盲導犬情報』 第30号 ~認定NPO法人全国盲導犬施設連合会 情報誌~
今号の内容
1.パピープログラムを開催
2.2021(令和3)年度 身体障害者補助犬育成促進事業等実施実態調査に
ついて
3.盲導犬と行く!全国津々浦々観光情報~神戸編~
4.盲導犬ユーザーのコーナー
「2人3脚で初体験」 東京都 三ツ木(みつぎ) 泉(いずみ) 盲導犬クリード
5.盲導犬情報ボックス
「2022年に発行された盲導犬に関する文献」
6.認定NPO法人全国盲導犬施設連合会からのお知らせ
7.編集後記
1.パピープログラムを開催
2022年12月3日と4日の二日間にわたり、「全国盲導犬施設連合会主催 加盟施設相互研修事業 パピー(※)プログラム」が九州盲導犬協会(福岡県糸島市)にて開催されました。
(※)パピー・・・盲導犬候補の子犬
当連合会加盟施設職員の技能・知識等の向上を図ることを目的として行われた本研修では、加盟8施設のパピー担当者総勢20名が参加し、育成団体の垣根を超えた、良質な盲導犬の育成に向けた能力開発の場となりました。
研修一日目は、九州盲導犬協会にてパピーウォーカー(盲導犬候補の子犬を預かるボランティア)に向けて行われている飼育講習会を見学しました。ぬいぐるみのようにまだ体の小さい3か月齢の子犬と、大人に近い体つきに成長した6か月齢の子犬について、九州盲導犬協会のパピー担当者からそれぞれのパピーウォーカーへ指導している様子を、参加者達は間近に参観することができました。
どちらの講習会でも子犬が人との移動に慣れるためのトレーニングが盛り込まれており、3か月齢では基本的な散歩のしかたについて、6か月齢では自動車内や椅子に座る人の近くで待機する姿勢についての指導がありました。成長に合わせたトレーニングの難易度に違いはありますが、どちらの月齢の子犬も「グッド!」とたくさん褒められていて、人も犬も笑顔溢れるあたたかい講習会でした。
また、見学後には飼育講習会の内容について質疑応答の時間を設け、参加者は九州盲導犬協会独自の取り組みについて興味深く質問したり、反対に九州盲導犬協会の講習会担当者が参加者にアドバイスを求めたりと、双方にとって有意義な交流の時間となりました。
二日目は、福岡の天神ビルの会議室にてパピー担当者の日頃抱える課題や悩みについて意見交換会を行いました。パピーの健康管理に関することや使用しているフードの種類、またパピー担当者の人材育成についてなど、話し合いのテーマは多岐にわたりました。特に子犬とパピーウォーカーとのマッチングの仕方についてはどの協会も関心が高く、皆各協会の取り組み報告について、熱心に耳を傾け、時には熱い議論が交わされるなど、闊達な意見交換の場となりました。
パピーウォーカーは、盲導犬訓練のスタートとなる大切な子犬の期間を一緒に過ごしてくださる重要なボランティア。育成団体の担当者が指導力を磨き、子犬の教育の仕方や健康管理の方法を的確にお伝えすることで、パピーウォーカーは安心して子犬を預かることができ、いきいきと盲導犬事業に関わることができます。
普段は独立してそれぞれ事業を行っている育成団体ですが、当連合会の事業を介して育成団体同士が協力し様々な取り組みを行うことで、個人の能力の向上のみならず盲導犬事業全体のさらなる発展にもつなげることができます。良質な盲導犬の育成を通じた視覚障害者の自立支援の実現に向け、今後も本研修をより実りあるものへ成長させてまいります。
2.2021(令和3)年度 身体障害者補助犬育成促進事業等実施実態調査に
ついて
特定非営利活動法人 日本補助犬情報センターでは、都道府県・政令指定都市・中核市に、毎年、身体障害者補助犬育成促進事業等実施実態調査を行い、その結果を「身体障害者補助犬育成促進事業等実施実態調査」にまとめています。今回は2021(令和3)年度の調査報告書の概要をご紹介します。
・2021(令和3)年度補助犬育成促進事業実施実態調査の結果
(1)補助犬育成促進事業の実施について
盲導犬:70%が実施
介助犬:15%が実施
聴導犬:7%が実施
(2)盲導犬育成促進事業実施頭数と1頭あたりの助成金額
北海道 6(1,800,000円)
青森県 0
岩手県 1(1,500,000円)
宮城県 2(無記入)
秋田県 0
山形県 0
福島県 1(1,500,000円)
茨城県 3(2,022,000円)
栃木県 2(1,600,000円)
群馬県 0
埼玉県 3(1,984,500円)
千葉県 0
東京都 7(1,984,500円)
神奈川県 2(1,910,800円)
新潟県 2(1,890,000円)
富山県 1( 600,000円)
石川県 2(1,890,000円)
福井県 0
山梨県 0
長野県 1(1,980,000円)
岐阜県 1(1,500,000円)
静岡県 1(1,984,500円)
愛知県 2(1,500,000円)
三重県 1(1,500,000円)
滋賀県 1(1,500,000円)
京都府 2(1,500,000円)
大阪府 3(1,672,000円)
兵庫県 3(1,890,000円)
奈良県 2(1,890,000円)
和歌山県 1(1,980,000円)
鳥取県 0
島根県 1(1,980,000円)
岡山県 0
広島県 3(1,944,000円)
山口県 1(1,500,000円)
徳島県 1(1,980,000円)
香川県 0
愛媛県 0
高知県 0
福岡県 3(1,500,000円)
佐賀県 1(1,500,000円)
長崎県 未回答
熊本県 1(1,200,000円)
大分県 0
宮崎県 1(2,045,000円)
鹿児島県 1(1,890,000円)
沖縄県 0
(3)都道府県における補助犬育成促進事業の助成金交付先
・盲導犬
希望者が選んだ訓練事業者:70%
指定する団体:4%
委託する団体:22%
回答なし:4%
・介助犬
希望者が選んだ訓練事業者:65%
指定する団体:4%
委託する団体:17%
回答なし:13%
・聴導犬
希望者が選んだ訓練事業者:65%
指定する団体:4%
委託する団体:17%
回答なし:13%
・補助犬に関する助成施策等の実施状況
(1)都道府県
①補助犬の健康管理費(予防接種、医療費など)
埼玉県:補助犬の健康管理及び疾病等の治療に必要な経費を、補助犬を
使用する身体障害者に助成する。
石川県:県内の補助犬ユーザー団体に基金を設立し、助成対象費用計の
半額を対象に、1頭当たり年間 11,000 円を上限に助成する
福井県:身体障害者補助犬の衛生管理に必要な処置を県獣医師会に委託
長野県:県動物愛護センターにおいて、補助犬の健康診断(身体検査、
血液検査、糞便検査、尿検査、爪切り等)を無料で行っている。(ドッグ
ドッグ事業)
滋賀県:補助犬に係る医療費、健康管理費の助成
(上限:1ユーザー2万円/年)
鳥取県:予防接種経費の助成
島根県:県内の補助犬使用者に4 万円を上限として、補助犬の医療費の助
成を行う
香川県:補助犬を使用する者に対して、厚生労働省が作成した「身体障害
者補助犬の衛生確保のための健康管理ガイドライン」に定められているも のを対象に、年間1回、1人につき 20,000 円を限度として助成する。
(2)政令市・中核市
①補助犬の健康管理費(予防接種、医療費など)
横浜市:身体障害者補助犬定期検診等助成事業(補助犬の定期検診、疾病
にかかる診療費を助成)
新潟市:登録手数料・狂犬病予防注射済票交付手数料
・鑑札の再交付手数料
・狂犬病予防注射済票再交付手数料の免除
名古屋市:身体障害者手帳1級から3級の方で、日常生活補助のために
使用する補助犬及び盲導犬として育成している犬に係る次の手数料の免除。
・登録申請手数料( 3,000 円)
・狂犬病予防注射済票交付手数料( 550 円)
・鑑札の再交付手数料( 1,600 円)
・狂犬病予防注射済票交付手数料( 340 円)
広島市:身体障害者補助犬を使用し、かつ養育している者のうち、低所得
者に対して 1 ヵ月 5,000 円を支給する。
富山市:狂犬病予防法注射済票交付手数料及び犬の登録手数料が免除に
なる
岐阜市:狂犬病予防注射済票交付手数料の免除(岐阜市生活衛生課にて
実施)
姫路市:姫路市内に居住する身体障害者手帳の交付を受けており、身体障
害者補助犬を現に飼育している方に対し、健康管理費を支給する。
尼崎市:狂犬病予防法に基づく予防注射済票交付手数料の減免
(R4 年度は、7 頭@550 円)
②飼育のための必要経費(餌など)
仙台市:飼料代を年間 42,000 円まで補助。
名古屋市:身体障害者補助犬飼育費補助事業(4,900円/月)
岡山市:補助犬を現に使用している者に対し、飼育に要した経費の一部を
助成する。
宇都宮市:導入の次年度から5年間
長野市:補助犬の飼育費(月額3,000円)
岐阜市:飼育費助成4,800 円(月額)
③その他
相模原市:手数料の免除・犬の登録・犬の狂犬病予防注射済票の交付
長野市:訓練施設までの往復交通費(本人及び付添人)
福山市:犬の登録手数料,犬の狂犬病予防注射済票の交付手数料,犬の鑑
札の再交付手数料,犬の狂犬病予防注射済票の再交付手数料の減免
・補助犬に関する相談・苦情等の受付の有無
(1)都道府県
①相談・苦情等
・盲導犬:あった 63%
なかった 33%
回答なし 4%
・介助犬:あった 26%
なかった 70%
回答なし 4%
・聴導犬:あった 15%
なかった 80%
回答なし 4%
②盲導犬に関する問い合わせの項目と相談者について
・訓練事業者関連(補助犬使用者4、補助犬希望者32、障害者家族2)
・資料請求(補助犬希望者63、障害者家族1、受入れ事業者6、
一般市民1、その他18)
・その他問い合わせ(補助犬使用者1、補助犬希望者52、訓練事業者2、受入れ事業者2、一般市民2、その他3)
・同伴拒否関連(補助犬使用者35、障害者家族1、訓練事業者10、
受入れ事業者2、その他1)
・その他の苦情(補助犬使用者3、一般市民3、その他6)
(2)政令市・中核市
①相談・苦情等
・盲導犬:あった 30%
なかった 62%
回答なし 8%
・介助犬:あった 5%
なかった 87%
回答なし 8%
・聴導犬:あった 3%
なかった 88%
回答なし 8%
②盲導犬に関する問い合わせの項目と相談者について
・訓練事業者関連(補助犬希望者2)
・資料請求(補助犬希望者1)
・その他問い合わせ(補助犬使用者2、補助犬希望者1、一般市民1、その他66)
・同伴拒否関連(補助犬使用者13、訓練事業者4、一般市民1、
その他7)
・その他の苦情(補助犬使用者2、一般市民1、その他1)
*1月30日現在、未回答の自治体については回答待ちです。
報告書の詳細は、後日、日本補助犬情報センターのホームページにアップされ、PDFファイルでダウンロードできる予定です。
https://www.jsdrc.jp/documents/doc_reports/
3.盲導犬と行く!全国津々浦々観光情報~神戸編~
社会福祉法人 兵庫盲導犬協会
兵庫盲導犬協会がある神戸市は南北を海と山に囲まれた地域です。港町として栄えたこの街には多くの観光スポットがあります。
協会のある押部谷(おしべだに)から電車に揺られること約50分、神戸の中心地三宮(さんのみや)に到着します。三宮は多くの商業施設や観光スポットが集まり、またJR線、阪急線、阪神線、市営地下鉄線、ポートライナー線など主要な路線が走っている神戸観光の拠点ともいえる地域です。
三宮駅から徒歩15分のところには生田(いくた)神社があります。生田神社は、長田(ながた)神社・湊川(みなとがわ)神社とともに神戸を代表する神社の1つであり、かつて現在の神戸市中央区一帯が社領であったことが「神戸」という地名の語源となっています。境内には「生田の森」と呼ばれる鎮守の森や15の摂末社がありますので、ゆっくりと境内を散策するのもおすすめです。
神戸港開港以降に来日した外国人向けに建築された神戸北野異人館街。当時の建築技術とデザインで建てられた邸宅は、1939年(昭和14年)の第二次世界大戦や、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災を乗り越えて多数残されています。一般にも公開されている建物もありますので、当時の生活様式が残る建物内を見学することができます。神戸北野異人館街は坂が多いので、散策の合間には点在するおしゃれな飲食店でホッと一息つくのも良いですね。
日本三大チャイナタウンの一つ、神戸南京町(なんきんまち)も同じく大戦や震災を乗り越えた神戸の有名な観光地の一つです。JR三ノ宮駅から電車で一駅隣のJR元町駅から徒歩5分、本場の中華料理店が軒を連ねます。軽食のテイクアウトをしているお店も多いので、気ままに食べ歩きを楽しみながら、賑やかな南京町の空気を感じてはいかがでしょうか。
街だけではなく自然の中を観光したい方には、神戸の主要市街に沿ってそびえる六甲(ろっこう)山地(さんち)に足を運ぶのもおすすめです。
新幹線新神戸駅から徒歩5分、ハーブ園山麓(さんろく)駅から標高400mのハーブ園山頂駅まで約10分の、ロープウェイからの空中散歩を楽しめます。全面ガラス張りで、神戸の街並みや海の景色はもちろん、布引(ぬのびき)の滝や重要文化財である五本(ごほん)松(まつ)堰堤(えんてい)などの名所を眺めることができます。駅を降りるとすぐに、約200種75,000株の彩り豊かな花やハーブがお出迎えです。神戸布引ハーブ園では、季節によって違う様々な花やハーブに触れることができます。南北に延びる敷地内には、神戸の美しい景色を一望できるスポットや、散策で疲れた足に嬉しい足湯を楽しめる施設、ハーブやスパイスについて知ることのできるコーナーや、多種多様なハーブやスパイスを使った料理を楽しめるレストランなど、様々な施設があります。こちらでは触覚や嗅覚を使ってハーブに親しむことができるハーブガイドツアーも行っています。
三宮駅から電車で一本、阪急六甲駅もしくはJR六甲道駅から神戸市バスと六甲ケーブルと六甲山上バスを乗り継いでいくことができる、六(ろっ)甲山(こうやま)の上(うえ)美術館さわるみゅーじあむは隠れた名所です。こちらでは複製ではなく本物の芸術品を実際に触って楽しむことのできる美術館です。「目の見えない人でも精緻な作品を指で楽しめたら」というオーナーの思いで、2013年にオープンしました。愛知万博で展示された作品や世界的にも有名なアートも展示されています。真っ暗な中で作品を触って、手から伝わる情報だけで作品のイメージを作って鑑賞するブラックルームをはじめとして、年齢や障がいの有無に関わらず芸術を楽しむことができます。
観光するエリアによって様々な表情を見せてくれる神戸。コロナ禍が落ち着きましたらぜひお越しいただき、観光を楽しんでいただけたら幸いです。
4.盲導犬ユーザーのコーナー
「2人3脚で初体験」 東京都 三ツ木 泉 盲導犬クリード
私とクリードがパートナーとなったのは2021年12月3日でした。その日から2人3脚の日常が始まりました。私の外出先といえば、母が1人で生活を送っている実家とその近所のヨガのスタジオと、その年の夏から習い始めたアルトサックスのレッスンに行く以外は、運動として歩くぐらいの狭い行動範囲です。大体のことは徒歩圏内で済みますが、アルトサックスのレッスンはバスを2路線乗り継ぎ1時間ちょっとかけて通うぐらいでした。
そんなある日の秋に突然クリードと2人なら行けるかも、ううん行きたい!と思うイベントがあったのです。それは春から勉強を始めたペットアロマホームケアアドバイザーの交流会です。
普段は週一回のオンライン講義でお会いする先生と、さまざまなところにお住まいの方々と、いろいろな症例を通してお話をしていますが、1〜2ヶ月に一度集まり交流を深める会が開催されています。運悪く東京は真夏の開催だったため諦めたのですが、暑さがおさまり始めた10月5日に大阪交流会が予定されました。
はじめは大阪なので行こうとは思わなかったのですが、日に日に参加したい気持ちが強まりどうしても参加したくなってしまいました。その時はガイドヘルパーをお願いするつもりでしたが、手続きをするうちに面倒になってきたことから、クリードと2人でもいけるかもと思い訓練士さんに相談しました。フードのタイミングなどに不安があったのです。
電車や新幹線は駅員さんにお世話になりながら行けるだろうし、現地では宮崎からいらっしゃる先生がサポートを申し出てくださったのと、ケセラセラな私の性格が後押しした結果でした。
訓練士さん方が私とクリードにとっての快適な工程を考えてくださり、東海道新幹線には1室だけ個室があることがわかりました。滅多にないことらしく往復個室を使わせていただけるようになるまで、駅の窓口でかなり時間がかかりました。当日のJRの駅までの集合時間や場所などの行動を伝えられました。
たまたま主人が休みを取っていたのですが、タクシー呼ぶから平気!と胸を張っていってきますと言ったのですが、、、タクシーの配車のために電話をしたところ、早朝のため空車がないとのアナウンスでした。主人が空車を見つけ東京駅まで送ってもらうことになりました。
JRの駅に着いてまたまた驚きの事実が。なんと私が思っていた改札口は無人でした。主人にお願いしていなかったらと考えると冷や汗ものです。主人のおかげで無事東京駅の新幹線乗り口まで到着した後はバトンタッチされながら乗車し個室とお手洗いを教えていただきました。
個室は気兼ねすることなくクリードも十分休憩することができ、快適に過ごせましたが、ドアの開閉は閉まったか確認しようと手を出すと、センサーが働き開いてしまい音もしないのでそれだけでオロオロしました。
いざお手洗いにと思うと、車両のドアなのかトイレのドアなのか分からず、そこでもオロオロ。ドアに辿り着いても開かず、使用中なのか間違っているのか分からず、余裕を持って動いていたはずが、バタバタしてしまいながらも係の方などのお世話で無事到着でき、現地では楽しい時間を過ごせました。
日帰りだったため帰りも駅や新幹線の方々にお世話になりながら、東京駅からタクシーに乗り込むまでお手伝いいただき帰宅できました。帰りの新幹線でもお手洗いのドアをスムーズに見つけられず、行きと同様に係の方が声掛けしてくださいました。
その晩はクリードはぐーぐーとイビキをかいて熟睡していました。
クリードと皆さんのおかげで楽しい体験ができましたので、次は4月に開催される沖縄交流会に2泊で楽しんでくる予定です。
5.盲導犬情報ボックス「2022年に発行された盲導犬に関する文献」
2022年1月から12月の間に発行された書籍の中で、盲導犬に関する記述があるものをご紹介します。
【ノンフィクション】
『手術をする外科医はなぜ白衣を着ないのか? 色の不思議を科学する』
入倉(いりくら) 隆(たかし)(著) (日経BP)
【フィクション】
『犬小屋アットホーム!』 大山(おおやま) 淳子(じゅんこ) (著)(U−NEXT) <点字データ着手>
『犬の泣ける話 (ファン文庫TearS)』
沖田(おきた) 円(えん) (著),田井(たい) ノエル (著),溝口(みぞぐち) 智子(さとこ) (著),澤ノ倉(さわのくら) クナリ (著),猫屋(ねこや) ちゃき (著),鳩(はと)見(み) すた (著),朝来(あさご) みゆか (著),天ケ森(てんがもり) 雀(すずめ) (著),栗栖(くりす) ひよ子 (著),ひらび 久美(くみ) (著),杉(すぎ)背(せ) よい (著),一色(いっしき) 美(み)雨季(ゆき) (著) (マイナビ出版) <点字データ・音声デイジー着手>
【エッセイ】
『お母ちゃんの鬼退治』 小手鞠(こでまり) るい (著),川(かわ)瀧(たき) 喜(よし)正(まさ) (イラスト) (偕成社)
『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと 全盲の世界を超ポジティブに生きる』 浅井(あさい) 純子(じゅんこ) (著) (KADOKAWA) <点字データ・音声デイジー・テキストデイジー>
【児童書】
『指と耳で見る、目と手で聞く 視覚障害・聴覚障害のある人の暮らす世界(なるにはBOOKS)』 金(かな)治(じ) 直美(なおみ) (著) (ぺりかん社) <点字データ着手・音声デイジー着手>
『そうだったのか!まちのひみつ図鑑』ububun(ウブブン). (イラスト),常(つね)永(なが) 美(み)弥(や) (イラスト),ゼリービーンズ (イラスト),ホリ ナルミ (イラスト)
(チャイルド本社)
『世界の探知犬図鑑 ビジュアル解説!』「探知犬図鑑」編集委員会 (編)(文研出版)
『優秀作品集 全国小・中学校作文コンクール 第71回』(読売新聞東京本社)
6.認定NPO法人全国盲導犬施設連合会からのお知らせ
(1)2022年度資格認定事業の実施状況
全国盲導犬施設連合会では、盲導犬希望者がどこの施設から盲導犬の貸与を受けても、ほぼ一定水準の盲導犬や歩行指導などのサービス提供が得られるように、盲導犬を育成する「盲導犬訓練士」と、盲導犬希望者へ盲導犬との歩行や毎日の世話の方法を指導する「盲導犬歩行指導員」の資格の認定事業を加盟施設の協力の下に2007年度より行っております。2022年度は、学科目・実技試験を行った結果、5名の盲導犬訓練士、3名の盲導犬歩行指導員の資格認定を行いました。
(2)2023年度の『デュエット』とポスターについて
全国盲導犬施設連合会では盲導犬普及活動として、毎年『デュエット』という広報誌とポスターを作成・発行しています。
2023年度の『デュエット』では、盲導犬ユニットへのフォローアップをメイン特集テーマとして掲げ、当連合会加盟の盲導犬協会が実施するフォローアップの種類や内容などを紹介しています。表紙はハーネスを付けた赤いコートを着ている訓練犬が正面を向いている写真を使用しました。
2023年度のポスターも、『デュエット』表紙と同じ写真を使用しています。ポスターのキャッチコピーは「今日も元気に君と歩きたい」です。文字は緑色 を使い、爽やかで明るいイメージに作成しました。全面に写真を使い、上部には「盲導犬同伴は身体障害者補助犬法で認められています。皆様のご理解・ご協力をお願いします。」と記載しました。また、写真の下には次のような文章が書いてあります。
「私たちは盲導犬ユーザーと盲導犬がずっと安全で楽しく歩けるように見守り サポートし続けます」 「全国の盲導犬へ温かいご支援をお願いします」
『デュエット』は、全国盲導犬施設連合会の募金箱を置いてくださっているスーパーなどで無料にて配布しています。置いてあるお店が近くにない場合は、連合会事務局(電話:03-5367-9770)にお問い合わせください。また、『デュエット』は、当連合会のホームページでも見ることができます。
7.編集後記
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針が決定されました。位置づけが変わることで、私たちの暮らしにも変化が訪れることでしょう。ですが、一人ひとり、これまでと変わらず感染予防には努めたいですね。
『盲導犬情報』 第30号 ~認定NPO法人全国盲導犬施設連合会 情報誌~
■発行責任者 井上 幸彦
■編集責任者 篠田 林歌
■編集 認定NPO法人全国盲導犬施設連合会盲導犬情報室
〒162-0065 東京都新宿区住吉町5-1吉村ビル2階
電話:03(5367)9770 FAX:03(5367)9771
http://www.gd-rengokai.jp/
E-mail:gd_rengokai★peach.ocn.ne.jp (★を@に替えて送信してください)
■発行 認定NPO法人全国盲導犬施設連合会
【加盟団体】(公財)北海道盲導犬協会 (公財)東日本盲導犬協会 (公財)日本盲導犬協会 (社福)中部盲導犬協会 (公財)関西盲導犬協会 (社福)日本ライトハウス (社福)兵庫盲導犬協会 (公財)九州盲導犬協会
■協力 社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会
■発行日 2023年3月31日